yomitaos "ラーメンと瞑想" 2026年5月18日

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@chsy7188
2026年5月18日
ラーメンと瞑想
先に読んだ「庭の話」と一緒に読むと、著者の提案するポスト資本主義時代の構造がよく見えてくる。 labor的な市場評価と、action的なSNSの相互評価ゲームしか存在しない現代において、workの再評価が必要だ(アーレントより参照)。そのworkという想像力の要る作業には、ラーメンという孤独と向き合う食事や、自己の解像度を高める瞑想が役立つ。 著者の食事に対する修行僧のような向き合い方にはたじろくが、考えてみるとスマホに侵食された私は食事という行為をただ消費しているだけだと思い直す。もしくは、コミュニケートのための道具か。 個人的に、食卓での盛んなコミュニケーションが好きではない。飲み会などその最たるもので、結局のところ馴れ合いや承認やおもねりのために料理という事物は存在している。動物のように食事に向き合い、心からそれを楽しむ著者の姿は神々しく見える。自分は長くそんな経験をしていない。孤独を愛しているのに。 この本を読み始めた人は、おそらく最初、ギャグマンガを読んでいるかのように吹き出すと思う。でも、次第に笑っていた自分が恥ずかしくなり、後半では自分も修行僧のような表情になっているはず。ある種のグルメ批評としても機能しており、こんな読書体験を得られる本は稀有だ。
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