9zilla
@whi1e
2026年5月18日
狂気の山脈にて
H・P・ラヴクラフト,
南條竹則
『狂気の山脈にて』読了。
読みたくなったり、手が止まったりを繰り返しながらなんとか完読。表現がくどすぎたり同じ描写の繰り返しが多かったりしたものの、間違いなく傑作といえる内容だった。
散りばめられた少しの違和感や、第四の壁を越えてくるような恐怖の描写が素晴らしい。特に「見知らぬ匂い」から「知っているガソリンの匂い」に変わったシーンは、目の前に恐怖が迫っている生々しさを十二分に引き出していた。
事象がドミノ倒しのようにパタパタと繋がり、伏線が回収されていく展開は、まさに名作と呼ぶにふさわしい見事な構成だった。

