
jaguchi
@jaguchi87
2026年5月19日
わたしの好きな季語
川上弘美
読み終わった
借りてきた
しばらく前に読んだ宇能鴻一郎の短篇「花魁小桜の足」に遊女絵踏みの話があった。遊女たちが一年の稼ぎをはたいて豪華な絵踏み衣裳をあつらえ、多くの見物人のなか、踏み絵を踏むのが長崎・丸山遊廓の正月行事になっていたのだという。
そういういわれで「絵踏」が春の季語になっており、その季語が川上弘美のエッセイで紹介されているらしい、というのはネットで検索して知った。
知ってから何年も経ってしまったけど、やっとこの本を読むことができた。俳人でもある川上弘美がさまざまな季語についてつづっている。
絵踏以外で一番印象に残ったのは水原秋櫻子の「野沢菜の届きぬ炊けよ今年米 」という句だった。絢爛さの裏に死の影がただよう遊郭の行事と秋の食欲の対比に、花も黴も枯枝も内包する季語の度量を感じた。







