
阿久津隆
@akttkc
2026年5月6日

響きと怒り
ウィリアム・フォークナー
読んでる
途中で目が覚めてしまい、床から本を拾うとコンプソン夫人とディルシーが話していた。
p.522
「そんな馬鹿な」とコンプソン夫人はいった。「それは血統なんだよ。あの叔父にしてこの姪ありだよ。それともあの母にしてこの娘ありさ。あたしにゃあ、あの二人のどっちに似る方がいいのか悪いのか、わからないよ。もうどっちでもいいと思うよ」
「なんであんたは、そんなふうな話し方をするだね?」とディルシーはいった。「なんのために、あの子がそんなことをしたがるっていうだね?」
「あたしにゃあわからないよ。死んだクェンティンはなんのためにあんなことをしたんだろう? いったい、どんな理由があったんだろう? ただあたしを馬鹿にして傷つけるために、あんなことをしたとは思えないよ。神様だって、あんなことは決してお許しにならないと思うよ。あたしは貴婦人です。お前は、あたしの子供たちの行状から見て、そうは思わないかも知れないけれど、でもあたしは貴婦人なんだよ」
いやーすごい。