玉丹羽読夢之助 "正欲" 1900年1月1日

正欲
正欲
朝井リョウ
大人の皆様にこそ読んでいただきたい、多様性についての小説。『多様性』などという言葉が世に浸透してからそれなりの年月が過ぎましたが、多くの人が『多様性』の表面をなぞるような使い方しかしておりません。 私はまだ半分ほどしか読めていませんが、前半では世間とのズレや心に影をもつ3人の登場人物の主観で話が進行します。徐々に侵食されるような嫌悪感が読者の心を蝕むと思いますが、その嫌悪感すらも間違っているのではないかと思うようになってきました。 全体の半分ほどに差し掛かった所で、きっと冒頭の数ページをもう一度読むことになります。その時には少し感情に変化があるのではないでしょうか。 読む前の自分には戻れない、そんな1冊だと思います。
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