
ぽかり
@popopocari
2026年5月20日
教科書の名作で哲学する
小川仁志
読み終わった
10作品も取り上げられているのに知っているのは半数以下だった。
あるいは、私がただ覚えていないだけなのかもしれない。
本作で「サバイバーズ・ギルト」という言葉を初めて知った。
そこで語られている心理そのものは知っていたけれど、まさか名前がついているとは思わなかった。知らないだけで、世界には大概のものに名前があるのかもしれない。
もし自分だけが生き延びてしまったら、勝手に罪滅ぼしをしてしまいそうになる。その感覚は、痛いほど理解できてしまう。
そして、たとえ相手が許してくれたとしても、きっとその贖罪は止まらない。
そもそも故人に「許す」も「許さない」も無い
ただの自己満足にすぎないのだから。
贖罪が終わるのは、他でもない「自分自身との和解」ができた時だけ。
他責にできたらどれほど幸せなんだろう、と思わざるを得なかった。
「もしも」や「たられば」なんて存在しないとわかっていても、自己中心的に誰かを助けようとする。
あまりにも心当たりがありすぎて、言葉として輪郭を与えられると、受けるダメージが大きかった。
この本をきっかけに、色々と深く考え込んでしまっている。
