

ぽかり
@popopocari
1週間に一冊小説を熟読する
心動かされたことを頑張って言語化する
恋愛映画は苦手だけど、恋愛小説は好きなのかも
と思いはじめた今日この頃
- 2026年7月11日
アンチ・グッドモーニング八木詠美読み終わった眠れない時、周りの気配に敏感になる感覚がすごくわかると頷いてしまった 寝返りを打ちながら少しでも冷たい場所を探してしまうこと。静まり返った夜に響く近隣の生活音から、「ああ、もうこんな時間か」と時計を見ずとも察してしまうこと。そして、刻一刻と減っていく睡眠時間に焦れば焦るほど、目が冴えていくこと。 私自身、何度も経験したことのあるあの孤独が助長する感覚が、一つ一つ言語化されていくことに、新鮮さを覚えました 想像しているよりも、色んな気配に敏感になっているみたい 一方で、この物語の絶妙なユーモアに思わず笑ってしまった部分もあります 主人公が「通信料の補助もなく、私用スマホに仕事用アプリを強制するのは違法ではないか」と悶々とする場面 実は私自身、これと全く同じ疑問を抱いたことがありました。思い返せばそれは、大体体調が悪くて心に余裕がないときに湧き上がってくる、完全な八つ当たり 気になるくせに結局は調べもしないまま何年も経ってしまうという怠惰な共通点まで見つけてしまい、私は一気にこの物語の虜になりました - 2026年7月5日
青天若林正恭読み終わった短い会話が多くて、全体の文字数自体は少ない 心情というより会話劇で生まれる高校生、思春期らしい青さが伝わる ただ、それが終盤とても噛み合っていたと思う ページを巡るスピードが上がると同時に、スポーツの疾走感を増してくれた 何者になりたい、何者がわからない。未熟だけど、向き合おうとする。尊ぶべきもの。 アメフトを知っていたらもっと楽しかったんだと思う。基本の用語?は教えてくれたけど、戦術における説明や構図が難しかった - 2026年7月5日
ファイア・ドーム(下)辻村深月読み終わった読み終えた瞬間、ずっと消化不良のまま止まっていた時間が、ようやく動き出したような感覚に陥った。 言及ある通り、ファイアードームの中で燃え続けたまま保管されていたかのような、行き場のない感情だ。 人は怒りや悲しみに直面したとき、誰かのせいにしたくなる。その方が心を保てるし、いっそそれを糧に生きる方が楽だから。 風化させないための活動自体は尊い。 しかし、そこに当事者以外の人間が巻き込まれ、しゃしゃり出てくると状況は一気に混乱する。 噂話という「最も手軽で最悪な娯楽」が、いかに人を追い詰めるか。私自身、噂によって傷つき、地元を去った友人を知っている。嫌な噂が立つ場所には、人はもういられないのだ。 読んでいて苦しくなり、「もう読みたくない」とさえ思わされる。しかし、そう思わせることこそが、この作品の持つ圧倒的な力であり、傑作である証拠なのだと思う。 そして、教訓にしていきたい。 - 2026年7月4日
- 2026年7月4日
- 2026年7月4日
#台所のあるところ原田ひ香読み終わった期待していた連作短編やご飯ものとは少し違ったかも 作中と同名のドラマが登場する連作短編集。 原田ひ香さんといえば「ご飯もの」のイメージが強かったため、書影とタイトルからそういったお話を想像していましたが、少し毛色が違いました 各話で語り手が変わるのですが、お話同士の繋がりはかなり薄めです。作中の登場人物たちが「同じドラマを観て、リアルタイムでSNSに感想を投稿している」という点が細い糸のようにつながっています。でも、全体としては「よく注意して読まないと気付けないレベルの匂わせ」程度にとどまっている気がします そのため、個人的には少し物足りなさを感じてしまいました。もう少しカチッとピースがハマるような爽快感のある連作短編を期待していると、好みが分かれるかもしれません とはいえ、行間が広く会話劇も多いため、最後までサクサクとストレスなく読める作品でした - 2026年7月3日
私たちはたしかに光ってたんだ金子玲介読み終わった自分の限界を決め、愛しているバンドをやめるまでとやめた後の話 この話を読んでいて、1人のアニメキャラクターが浮かびました。 もしかしたら、そのキャラクターがなり得たかもしれないと思うと、どこか切ない胸の痛みを感じずにはいられなかったです。 大好きだから、愛してしまったからこそ、「自分がいらない」とそう1人で決めてバンドを去る やめるまでのストーリーからは、瑞葉のバンドに対する熱い思いを感じる。純粋に楽しく音楽がやっていたはずが、どんどん周りからの注目を浴びてしまう。そして、自分のセンスの無さを感じるようになっていく感情に苦しくなる バンドメンバーや身近な友達、家族に優しく見守られていたけど、心を吐露できる存在は少なかったのかな。徳田さんだっけ?あの人本当に余計なこと言った!!ってずっと思ってる。 その一言で人は踏み切れるんだよ。 なんだか、改めて環境の大切さをしった。関わる指導者や大人の大切さを知った。 - 2026年7月3日
けんぐゎい朝倉かすみ読み終わった読み進めていると、作中の男・宗三郎に対して、一瞬「光源氏か?」という錯覚を抱いた。完璧に整えられた表の皮。しかしその裏に隠されていたのは、光源氏を遥かに凌ぐほどの、底冷えするサイコパスだった。 人間は多面性を持つ生き物だが、宗三郎の表の皮はあまりにも厚すぎる。側から見たら好青年だろうよ。まあ、それゆえに怪しい。 帯に書かれた「歪んだ性癖」という言葉に覚悟はしていたが、彼が秘めていたのは、あまりにも自己愛たっぷりの、えぐいカースト制。時代小説としての男尊女卑や、当時の女性の生きづらさを踏まえても、彼の行動は一線を越えている。 特に、彼が放った「自分の血を残したくない」という理由。これは一見すると自己否定や謙虚さのようにも聞こえるが、実際はその真逆だ。 自分がこの世で何よりも一番大事だからこそ、自分の人生や今の快適さを邪魔する存在(子供)を徹底的に排除したいという、自分勝手な全能感の極みとしか思えない あまりにも化け物じみている。宗三郎は、自分が下に見た「圏外」の人間たちを、最後に「くゎいぶつ」と吐き捨てた。しかし、私には宗三郎のほうこそが、血の通わない本物の怪物に見えた。 彼の身勝手な欲望の犠牲となり、底まで落とされたおふゆさんたち。宗三郎という怪物に踏みにじられた彼女たちが、これからどうか、生きやすい世の中でありますようにと、心から願わずにいられない。 - 2026年7月3日
ロマンス蓮見翔読み終わった「今の戯曲って、こんなにも面白いんだ!」と新鮮な驚きを感じています 現実とフィクションが入り混じる独特な感覚は、一度味わうとクセになりそうです 友人に聞いたところ、作者の方はお笑い芸人さんだそうで、思わず「へえ!」と声を漏らしてしまいました 恥ずかしながらその芸人さんのことを存じ上げなかったのですが、劇団の主宰やコントも手がけているとのこと。運よくチケットが当選したので、今から行くのがとても楽しみです! - 2026年6月30日
プリズン・サークル坂上香読み終わった気を引き締めて読み始め、先ほど一気に読み終えました 読む前から「根っからの悪人っているの?」という、この本がまとう特有の重い温度感はある程度覚悟していたつもりです。とても脳をフル回転させて考えなければいけない内容だからです。それでも、いざページを捲ると、自分自身と向き合い続け、無意識下の感情まで露わにされるような読書は、想像を絶する難しさでした。 「これが現実なのだ」と受け止めることから始めなければ、と思いつつも、どうして胸がこんなにも苦しいのでしょうか。 加害の本質とは何なのか。なぜこれほどまでに、ドロドロとした煮凝りのような連鎖が続いてしまうのか。実話だからこそのやるせなさと虚しさに圧倒されながら、もしこれが自分の目の前で起きたら、私はただ怯えることしかできないのではないか……そんな問いを突きつけられています。 - 2026年6月30日
わたしを庇わないで石田夏穂読み終わったサンゾウ、サンゾウって社内の人を人と見てなくて面白い。憎しみがこもってる ただ読んでいて頭の中に浮かんできたのが浅野いにおの『おやすみプンプン』。何でだろう……。 なんでか、サンゾウたちが、プンプンみたいなフォルムで再生された - 2026年6月29日
見えるか保己一蝉谷めぐ実読み終わった最後、なぜか涙が止まらなかった。 「盲目には心眼があり、目明きには見えないものが見えている」という美談。それは目が見える側の勝手な押し付けであり、傲慢なファンタジーなのではないか? 保己一はただ、純粋に学問が好きなだけだったのに。 「目が見えないくせに」と見下していたかと思えば、手のひらを返して「目明き以上だ」ともてはやす。 これって、現代のSNSで見かける、あの息苦しい空気感と全く同じじゃないか。 好きなものを好きと言うだけで批判を受け、コミュニティのなかでもマウント合戦が繰り広げられる。江戸の昔も、令和の今も、人間はなんて不自由なんだろう。 だからこそ、作中で真に保己一を一人の人間として見ていた「輝ちゃん」の存在と、最後に響く彼の言葉がどこまでも胸に刺さる。 なぜ泣いたのか、その正体を探るために、これから何度も再読を重ねていきたい。とーーっても好きな作品に出会えました。 - 2026年6月29日
見えるか保己一蝉谷めぐ実読んでる歴史小説って、こんなに面白いの?! 塙保己一については「全盲の国学者」という浅い知識しか持っていなかったけれど、そんなこと関係なく、とにかく物語として楽しめる それに何より、大学で江戸文学を専攻していた私にとって、この登場人物たちは堪らない。作中に恋川春町や四方赤良の名前が出てきた瞬間には、「おお!」と思わず声が出てしまうほどの興奮 さらに賀茂真淵まで登場するなんて……! 学生時代、『万葉考』では大変お世話になりました まだ3章を読み終わったくらいだけれど、ここからいよいよ彼の代名詞である『群書類従』の編纂が始まるのかと思うと、今から胸が滾って仕方ががない。 - 2026年6月28日
読み終わった「継続力がほしい!」 生きることは毎日継続しているけれど、それ以外にできている自信がない。飽き性で、興味の幅があっちこっちへ行きがちな私にヒントをくれ……!と、まさに藁にもすがる気持ちでページを開きました。 この本によると、人間の思考のクセや行動パターンから、継続のタイプは6つに分類されるそうです 必ずどれか一つのタイプに固定されるわけではなく、あくまで「どのタイプの思考グセが出やすいか」という傾向がわかる仕組みになっています 診断の結果、私は「タコ」と「サル」が同数でした。 自分の感覚ともぴったり合っていたので、この結果には思わず納得。もしかしたら潜在的には他のタイプも潜んでいるのかもしれませんが、ひとまず表層に出ているこの2つの対応策から試してみようと思います やってみて合わなかったらそれでいいし、もし上手くいったら「やったー!」ということで。それくらいの気楽さで、実験感覚で始めてみます - 2026年6月28日
- 2026年6月27日
物語の役割小川洋子(小説家)読み終わったまさしくこれだと思った 今私がしようとしていることが 近しい人の死から逃れられず、どうにか消化するために、自分のために物語を紡いでいる それも一つの絶望を、物語として形に残し受け止めようとしている 自分のために綴っているし、忘れたくないからペンを走らせている 悲しいを言葉で表現するのは、しっくりきてなくて。 でも、「言葉にできない問題を繰り返し言語化しようとしていることが物語なのかもしれない」 私はその考えに救われました。 - 2026年6月26日
読み終わった三宅さんが提唱する「半身で働く」という生き方が、できたらいいなと思った かつての私は全身全霊で働いて、結果として鬱になり、今もその情緒の振れ幅の中で生きている そして今、ようやく「転職もしようかな」と思えるほどの元気が出てきた、このタイミングでこの本を読めて本当に良かった これまでは「何かに没頭できる仕事であれば、長く続けられるのかな」と、漠然と物事の表層だけを撫でて考えていた。 けれどそれはある意味、楽な方へと流されて、生き方について深く考えることを放棄していたようにも捉えられると、本を読んで感じた これはまさに「働き方のSDGs」なのかな 余力、余裕、余白を残すこと。それがどれほど大事か、この数年間休んでいた間に身に染みて経験したはず それなのに、新しい一歩を踏み出そうとした途端、その大切な教訓をむざむざと捨てようとしていたことにハッとさせられた 転職はする。どうしても、今のこの場所からは出たいから。 でも、「次は何をするか」に関しては、全身を捧げるような選択肢だけでなく、もう少し視野を広げて、自分の『半身』を優しく残せる働き方を考えてもいいのかもしれない。 - 2026年6月25日
読み終わった三宅香帆さんの講演会に行くので、図書館にあるだけ借りてきたうちの一冊 文章の端々から「本当にオタクなんだなぁ」というのが伝わってきて、ついそっちの方に目が向いてしまった 本の中で書評のノウハウが解説されているのだが、「なるほど、そこに着目すると違う見方ができるのか」と、とても学びになった ただ、著者本人も言及しているように、「自分が話したいことを好きなだけ話している」本であるのは間違いない。それゆえに、読む人によって合う・合わないは大いにあると思う 実は私自身、2、3年前に世間で流行っていた「言語化」をテーマにした本を読んだとき、どうしても肌に合わなかった。「いやいや、別にあなたの個人的な文章には興味がないよ……」と思ってしまったし、そういう内輪受けのような文章が世の中に増えるのも嫌だな、とすら感じていた。 けれど今思うと、「まあ、そういう本があってもいいよね」と、少し視野が広くなった気もする。 何が言いたいかというと、書かれていることの全てを真似るのではなく、自分に組み込んで使えるものだけを上手く使って、これからも読書を楽しんでいこう!ということです - 2026年6月24日
どっちもある名言集ペズル読み終わったわかっててもどこか正解があると信じてしまう 正解を探すように生きてきた でもそうじゃないって思いたい時に読みたい本 名言に触れたいというより、反対の考えを昔の偉い人の間でも起こっているのだという安心感を得たい 確かに心惹かれることばがあった でもそれに対する批判がある、批判は言い過ぎかも 白黒はっきり付けなくてもいいんだと肩の荷を落とせる、そんな視点を持たせてくれる 初志貫徹だけが全てではない、正解は一つじゃない。そう思えたなら、白黒つけるために悩まなくてもいい - 2026年6月24日
天国旅行三浦しをん読み終わった色んなテーマの心中がある。 自分の心中の引き出しのベースが、『曽根崎心中』でできている。 だからか、社会的信用をなくして行き場もなくなった恋人?恋仲?愛し合った人との逃避が描かれていると錯覚していた どうもそういう心中ではなかったみたい その中で一番好きだと、一番自分に近かったのが「星くずドライブ」 恋人が幽霊として一緒に日常を送る話なんだけども、遺された側としてのジレンマや葛藤が経験したものと似ていた 幽霊が見えるなら会話したいしそばにいて欲しいと思うけど、無情にも触れ合うことはもう2度とない 好きなまま消えられると、自分1人で終わりを決めるしかない、苦しいな。苦しいね。 このまま好きを続けて生きていきたい。
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