ゆきんこ "坊っちゃん (角川文庫 な ..." 2026年5月20日

ゆきんこ
@yukinko-04
2026年5月20日
坊っちゃん (角川文庫 な 1-2)
ミュージカル『アイ・ラブ・坊っちゃん』が今上演中ということで、読んでみた。 教科書で読んだことはあるけど、こんなに面白いとは思わなかった。単純で無鉄砲な坊っちゃんの一人称だから、一文が短くテンポよく進む。 真面目におかしなことを言うからさらに面白い。 でも、コメディで面白かったで終わらせちゃいけない。このコメディの中にはちゃんとテーマがあって、一本の明確な芯があるように感じる。 語ると薄っぺらくなりそうだからやめる。 解説に、この物語が今もこんなに新鮮なのは、今もこういった人間関係があるからだと書いていた。 前ならそうなのかもしれないけど、私からしてみれば赤シャツみたいな人ばかりがいて、坊っちゃんや山嵐みたいな人は絶滅危惧種になりつつあると思う。個人主義が蔓延する今、坊っちゃんみたいな義理人情は大切かもしれないけど、意地になればあまりに昭和的になる。 馴れ合いばかりで、喧嘩もしないこの時代を見たら坊っちゃんはなんて言うだろう? 坊っちゃんの無鉄砲さは、子どもの時にはよくみられた。賢く生きるために捨てた、今では尊いものだ。きっと、そんな今こそ読むべき作品だったのだろう。また、手に入れたくなった。
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