
aymr
@quasciAYMR
2026年5月20日
老人と海
アーネスト・ヘミングウェイ,
高見浩
読み終わった
サンチアゴには達観しているような描写もあれば、目的の為ならもうどうなったっていいと言った雰囲気も描かれている。
本人が口にしているように84回の失敗があった今回の船出には、諦めもありながら、自分が負けたなんて思いたくないというのが感じ取れる。
弱気になるとマノーリンの事を考え、獲物の事を考えると強気になる。
そもそもはきっと弱いところをあまり持たない人物なのだろう。腕相撲の回想からしても伺える。
そんな老人サンチアゴは歳をとりサラオ扱いされ、唯一ほどに慕うマノーリンを大切に思う反面自分じゃない者についていくべきだ、と自らを諦めている。
しかし何日も何日も長い時間沖でマグロを追いかけたり、既に食い荒らされても満身創痍な自分の身体を顧みずに何度もサメとの激闘をしたり。
ようやく自分が認められる自分の部分が久々に浮かび上がってきた、とこの部分について諦める事ができなかったのではないだろうか。
街に戻ったサンチアゴの釣果に、残された骨だけでも凄まじいものだったのだろうと想像して皆は湧き立っていたが、少年はそれよりも尊敬するサンチアゴが自分を信じ尽きてしまい荒んでしまわないかと心配しているように見えた。
単にボロボロのサンチアゴを見て泣いているのだろうか、それとも捜索を出すほどの期間戻らなかったから安心からなのか、釣果を持ち帰れなかった心中を考えて並び痛めてしまっているのか。
二人の関係がどうという事にはならないけれど、マノーリンにとっては憧れの、素晴らしい師な事には間違いないだろう。
また、最後のセリフはとても印象的だった。
サンチアゴが捕らえたマグロを全て持ち帰れなかったとしても、尻尾だけでも美しいと感じるような強い命とサンチアゴはやりとりをしていたのだ。
ライオンの夢は誇り高き心から来てるのかな。
腕相撲を日曜の朝から月曜の朝までって...
