老人と海

55件の記録
- 𝕨𝕠𝕟𝕥𝕠𝕟@_ippaieating2025年5月23日読み終わった老人とカジキの3日間に及ぶ死闘と、それを終えてもなお続く凄絶な戦い。 およそ130ページの短編とは思えないほど、ドキドキさせられました…! 老人の不屈の精神と海を愛する心がかっこいい! p109 「だが、人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない」老人は言った。「叩きつぶされることはあっても、負けやせん。」
- pamo@pamo2025年3月17日読み終わった感想こんなに良い作品だったの…? 長年、題名しか知らずに生きてきたのでようやく読んでみた。 一度読み始めたときは、「貧しい老人が少年に世話されている」という描写が見ていられなくて冒頭で諦めてしまった。 改めて読み直してみたら、老人が海に出た途端に、手がどんどんページをめくってしまう。 孤独に戦い、成果を得て、しかしその頑張りは誰にも知られない。仕事って、そういうことがすごく多い。 「ハードボイルド小説」と分類されているようだけど、ごくごく普通の「仕事モノ」として胸が熱くなったし、「こんなヨボヨボのおじいちゃんがここまで頑張ってるなら、自分もいっちょ頑張ろ」と背中を押してもらえる一冊。必ずまた読み返す。
- Chihiro@chiii_no02025年3月9日読み終わったタイトルに釣られて買った 老い=衰退のイメージが根深いというのもあったから、この物語の骨太さに圧倒されて笑ってしまった 自身の精神•身体を全力で消耗している(それもどこか他人事のように感じる)老人、魚との絆が読んでる私にも芽生えてしまった 福田恆存さん訳の古本で購入しました🪼
- bitter@blendme2025年3月8日読んでる老人と少年の会話、海や生き物の描写に癒されつつ引き込まれていく序盤。 老人の頭のなかで、海は一貫して“ラ・マール”だった。スペイン語で海を女性扱いしてそう呼ぶのが、海を愛する者の慣わしだった。p.30
- あんぱん@chocopan2023年7月17日読み終わったかつて読んだ読書日記海の日までに読めて良かった。 魚が食べたくなった。 読んでる最中は寧ろ「老人と魚」なんじゃないか、と思ったけど、最後に題名の意味がわかった。 すごいものをしとめてもどんどんサメに食いちぎられてくのが切なかった。 ただ、その分舟は軽くなって陸には戻りやすくなり、最後は(残骸は残ったが)「ただ沖に出すぎたんだ」と呟く老人。 この一連の漁自体にどういう意味があったのか、という問いが、老人にも読者にも向けられているような気がした。 出港して戻ってくるまで何もなかったかのようにしても辻褄が合いそうな構造は“夢オチ”にも似てる気がするが、まだ残骸があるのが「それが現実であった」ことのせめてもの証拠。 どこか幻想的ですらある。時々出てきて最後にも出てくる「ライオンの夢」が意味するところが、まだよくわからない。 途中で老人、このまま死んでしまうんじゃないかとはらはらしたが、ちゃんと戻ってきてるところにほっとした。少年が泣いて迎えてくれてるのが愛しい。 ミルクと砂糖をたっぷり入れた缶のコーヒーがどんなものかな、と想像したりした。 そうだ、この話も紛れもなく野球文学に入れてもいいだろう。生活に根付いてる野球の話は良い。 巻末の翻訳ノートは「当時のアメリカ・キューバの野球事情とメキシコ湾流の実態」であり、「知っておくとよりいっそう細かなニュアンスが理解でき、楽しめるだろう」とあり、やはり野球文学であったことを思い知らされた。
- No.310@__310__2023年7月13日読み終わった外骨格を組み上げる描写を丁寧に繰り返すことで登場人物の内面を浮かび上がらせる、そんな巧みな文章に驚いた ごく簡潔な文体で自然の厳たる美しさを余すことなく表現しているところにも凄みを感じる