ジクロロ "最初の哲学、最後の哲学: 形..." 2026年5月21日

ジクロロ
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@jirowcrew
2026年5月21日
最初の哲学、最後の哲学: 形而上学と科学のあいだの西洋の知 (991) (平凡社ライブラリー 991)
ドン・キホーテはサンチョに、「放浪の騎士たちのものは、キマイラで、愚かで、狂気のように見えるけれど、いつも裏返しになっているのだ」と明言する。それというのも、「大勢の魔法使いたちが全員、助けようと望むのか滅ぼそうと望むのかに応じて、自分たちの意のままにものごとを変化させ、交換し、破壊させているからである。そのため、お前には床屋の盥(たらい)に見えたものが、わしにはマンブリーノの兜に見え、ほかの者にはまた別物に見えるというわけだ」。 (p.179-180) 議論となる対象が抽象度の高いものであればあるほど、「神」だの「愛」だの「国家」だの、かたちのないものほど、多くの「魔法使い」が参加する、それだけ悲劇も大きくなる。 セルバンテスは、卑近な事例を物語として、誰も傷つけず、余計な偶像をつくらず、それを成し遂げる。 「形而上学的な郷士」の偉大さに気づく。
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