靴下ぬぎたい "黄色い家(下)" 2026年5月20日

黄色い家(下)
黄色い家(下)
川上未映子
社会人1年目、親からの仕送りもなくなり急に心細くなった。その時にお金へのやや執着めいたものを植え付けられたと思っていたけど、花ちゃんはその比じゃないだろう。自分なんてちっぽけだね。恵まれているんだよね。気付いていたけど突きつけられた。 読み進めるのが辛いのに、ものすごい勢いで読んだ。 「トクリュウ」のニュースが騒がれているタイミングだった。 今の時代に花ちゃん率いるチームれもんが存在していたら、このようなこともしていたんだろうか。報道されている16歳の家庭環境がどうなのかは分からないけど、地続きではあると思う。 お金への考え方って誰かに植え付けられるものだよなと思っている。また、なにかの環境によって変容してしまうものだとも思う。お金自体の価値はある程度一定でそこに鎮座しているのに、その周りにあるものは常に揺らいでいる。花ちゃんの人生も常に揺らぎ、どんな環境も安定しない中、バイトを頑張れば予定通りのお金が入ることが唯一の安定であったと思われるが、安心を覚えたのもつかの間、他人からの妨害によって奪われてしまう。そんな時に現れた黄美子さんを光としてしまうのは仕方ないことだろう。 「君という光が私を見つける 真夜中に」 「予期せぬ愛に自由奪われたいね」 たまたまこの時期に聞いてた宇多田ヒカル。 え、てかこれって花ちゃんの曲じゃんね…?(桃子風な口調で) 頑張っても理解できない、花ちゃんの黄美子さんへの気持ちを補完してくれた気がした。駆け抜けた読書。
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