チョム "一次元の挿し木" 2026年1月31日

チョム
チョム
@abb_20260521
2026年1月31日
一次元の挿し木
一次元の挿し木
松下龍之介
Twitterでどこかの書店の公式アカウントが投稿していて気になった。気になった理由は装丁のイラスト(※)である。 内容はまず主人公が葬儀場に現れ棺をハンマーでドカ叩くというトンデモシーンから始まり、ワケあり家族っぽ空気からの、主人公が若い美男子大学生であると判明した瞬間にドラマ化不可避の予感を得た。シスコンの空気にウン……?となりながら、でも亡くなってないかもしれないんだもん信じたいよね、となりつつ、明らかになったとんでもない事実──に巻き込まれていく主人公。序盤からストーリー展開がおもしろい。 文章も難しい理系の内容を扱っているわりに文系わたくしでもスイスイ読める、というか文章が簡単なのでほんとうに読みやすいしグイグイ読み進められる。主人公視点の章は一人称、その他の人物視点は三人称で書き分け、視点の切り替えタイミングが絶妙かつ飽きさせないテンポ感。謎が謎を呼びながら展開され、少しずつ回収されていく。圧巻の構成であった。 ♪タイムマシーンに乗って/Mr.Childrenが登場したときは何事かと思った、ミスチル大好きです。 真相が明らかになりタイトルが回収されたときはあまりの上手さに放心した。 メモ ㆍ常に薬を持ち歩く精神病の気がある主人公、という設定が、中盤の展開に「まさか本当に?」と読者をビビらせる要素になる ㆍでももっと衝撃の事実だった ㆍ妹の名前とタイトル、美しい装丁の関連性に戦慄 ㆍオルタンシアはフランス語で紫陽花を指す サブタイは後半の展開に関連か ※前提としてわたしは男性アイドルグループSnowManのメンバー阿部亮平さんが好きだが、その阿部亮平さんが『GO HOME』という警視庁を取り扱った日本テレビ系ドラマにて捜査一課の刑事を演じ、その第一話で学校の理科室の人体模型の頭骨を手に取る絵画のような美しいシーンがある。また、『GO HOME』のメインビジュアルの背景は色とりどりのペンキがぶちまけられたかのようなデザインとなっており、某ペンキ塗りゲームを連想させるものの、色とりどりの紫陽花とも通ずるものがある。以上の点より本書と『GO HOME』のシンパシーを感じてしまったため、購入。
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