まろ
@maro_books
2026年3月1日
百年と一日
柴崎友香
読み終わった
『帰れない探偵』(講談社)で第77回読売文学賞を受賞されたニュースを見て以来、気になっていた柴崎友香さん。先日友達のススメでブックオフに行ったら本作がお手頃価格になっていた…!
本作のテーマは「時の経過」。ショートショート形式なのですごく読みやすい。「時の経過」に焦点を当てて描かれた、様々な人たちの心情の移ろいに思いを馳せることができる。世界のどこかに住んでいる、顔も知らない誰かの思い出話をそっと聞いている感じ。だけどどこか他人ごとではなく、自分の記憶に不思議とリンクする瞬間が多かった。
自分に直接関係した出来事はもちろんだけど、間接的に起こった出来事や、一見関係のない出来事も、ふとした瞬間に別のかたちで自分の中に現れてくるのだろう。
著者のインタビューもすごくよかった。
https://book.asahi.com/article/13675099 より
「『なにげない日常』と片付けられてしまうことの積み重ねこそ、その人を形づくっているのでは。『決定的なこと』だけで出来てはいない人生を書きたい、と思っています」
一気読みというよりは、毎日少しずつ、ゆっくりと読むのがおすすめ。