
初夏
@1078
2025年7月1日

対岸の彼女 (文春文庫)
角田光代
かつて読んだ
読んだときは大学生で、まだ就職したことも子供を産んだこともないからわからないはずの社会とか気持ちだけど、なんか経験したことある、知ってるものだった。それってたぶん私が女だからで、あの本は1冊を通してのテーマとして女性にだけ見える世界にある視線とか牽制、息遣い、空気の薄さを文字に起こしたものだと思っていて、だから20年少し生きた程度でも女である限り感じたことがあったんだと思う。
私はきっとこのまま行くと小夜子の生きる世界で生きて、あんなに卑屈にはできればならずに、でも同じようにだんだん家庭ばっかりでつまらなくなっていく自分に辟易していくんだろうって思って、でもきっとそういうものだと思っているし諦めている。ほらもう小夜子。魚子と葵の伊東での一夏はすごくよかった。戻りたい。
正面から息苦しさにぶつかるのが怖くて読んでる間ずっと不安だった
