さみ
@futatabi
2025年3月21日

本をともす
小谷輝之
読んでる
著者の小谷さんが書籍の編集をめざしたのが「読者の手元に長く置いてもらえる、もしかすると一生本棚に並べてもらえるような、そういう可能性のある書籍を作ってみたかった」からだと冒頭で書かれていたが、まだ1章の途中なのに、すでにこの本は一生本棚にいてくれるかも、という予感がしている。「新しい仕事への挑戦」を綴った(だけの)本だったらこんなにときめくことはなかったと思うのだけど……書籍の出版という営みに向けるまなざしが、わたしにも心地よく感じるからかな。ひとつたしかに言えるのは、造本がすごく好きです。紙が少し薄く柔らかくて、指にもなじんでずっとめくっていたい感じ。高さの低い帯もふしぎなほどぴったりで、書籍をつくる色々の要素がすてきに交わってかたちを成している……



