本をともす

106件の記録
- 橋本吉央@yoshichiha2025年6月9日読み終わった本屋で働いた経験があるわけではない小谷さんが、本屋をやり、自分の理想の選書、場所づくりを追い求めつつ、同時にそれを経済的にも成り立たせるよう尽力していく様子が丁寧に誠実に書かれている。 小谷さんはご自身を「読書家ではない」と書いており、本屋をやりつつそのように言うことは勇気がいるのではないかと思うが、しかしよく考えれば確かに、たくさん本を読むから本屋をやるわけではない。本を人に届けたい、あるいは本を通して人に何かを伝えたい、価値を作りたいと言うことが、本屋であることの中核なわけで、そういう意味で、世の中で言われる「本の虫・活字中毒的な人」が自分の趣味でやるのとは全然違うのである。 自分自身も昔から大量に本を読んでいたクラスタというわけではないので、「自分がたくさん本を読むから」と言うことだけでない、本屋をやることの意味みたいなものを考えることができてよかったように思う。 本書の中では、開店初年度からの売り上げ冊数など詳らかに書かれているが、 本屋、はじめましたのTitleの事業計画と実績と同様に、数字として参考にできるものは多い気がする。 あとは、選書の際に、出版社で「ここからは仕入れない」と決めているところがある、と言うのも面白い。ヘイト本など差別を助長するような本を出している出版社はお断り、と。そう言うのは、独立系書店でこそやれる良い取り組みだなと思う。
- たいみみ@Goen2025年5月10日読み終わった本への愛が感じられて、とてもあたたかい気持ちになった。 目の前のお客さんに徹底的向き合う姿勢、素敵。 著者が運営している本屋の売上冊数も記載されていて、驚いた。教えてくれるんだ。
- 紙魚/shimi@shimi2025年5月4日読み終わったNDC024.0 最後にSNSのアカウントを見るまで社名の読み方がわからなかった。 奥様と共同経営っぽいのにほぼ触れられなくて1人(で運営してる)なの?2人なの?となった。
- 駄々猫@dadaneko-462025年4月2日買った読み終わった葉々社図書館で予約していたけれど、本友と漫画フェア開催中の葉々社へ行ったので、思わず購入。 本屋さんが書いた本を買うなら、なるべく本人の店で買いたい。 元雑誌編集者さんだからか、とても読みやすい文章で、エッセイというより、良質なビジネス書みたい。汎用性が高く、赤ペンひいて手放さないビジネス書って少ないので、褒め言葉です。 小谷さんが本屋を開くまでの経緯や、その後の運営についても細かく書かれており、これから本屋になりたい!人には、とても参考になると思う。 経営には、お金の話は避けられないので、その辺きちんと書かれている点も好感度大。 キャッツミャウブックスの安村さん、リーディンライティンの落合さん、音羽館の広瀬さんの著作に近い印象。 それから、考え方に共感する点が多くあった。評判になってるからという理由では本を選ばない、とか。考え抜いた上で決断したら、突き進む! 見習いたいし、応援したくなる。梅屋敷、ねり丸エリアから遠いけど。
- さみ@futatabi2025年3月21日読んでる著者の小谷さんが書籍の編集をめざしたのが「読者の手元に長く置いてもらえる、もしかすると一生本棚に並べてもらえるような、そういう可能性のある書籍を作ってみたかった」からだと冒頭で書かれていたが、まだ1章の途中なのに、すでにこの本は一生本棚にいてくれるかも、という予感がしている。「新しい仕事への挑戦」を綴った(だけの)本だったらこんなにときめくことはなかったと思うのだけど……書籍の出版という営みに向けるまなざしが、わたしにも心地よく感じるからかな。ひとつたしかに言えるのは、造本がすごく好きです。紙が少し薄く柔らかくて、指にもなじんでずっとめくっていたい感じ。高さの低い帯もふしぎなほどぴったりで、書籍をつくる色々の要素がすてきに交わってかたちを成している……
- こばやし / 本のすみか@kb_hnsm2025年3月15日読んでる当店で販売中@ 本のすみか本屋をする上で参考にしたい考え方がたくさん詰まっている本。 数日前から少しずつ、大切に読んでいる。 共通点もあるなと思ったけれど、そこまできちんと考えてできていなかったなと思うことが多く、姿勢を正さずにはいられない。 本屋をやりたいと思っている人の必読書として『本屋、はじめました: 新刊書店Titleの冒険』が挙げられることが多いけど、この本も絶対読んだ方が良いです。