はぴ "「偶然」はどのようにあなたを..." 2026年5月21日

はぴ
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@happy-reads
2026年5月21日
「偶然」はどのようにあなたをつくるのか
「偶然」はどのようにあなたをつくるのか
ブライアン・クラース,
柴田裕之
今朝、最後の一章を読み終えた🥹ひと月かけて、じっくりじんわり、咀嚼しながら読んだ一冊。 決定論的世界観を描いたスピノザは「偶然」なんぞ、ただの無知に過ぎないと言った。原因は必ずどこかにあるのだから。 私たちが、あるいは私たちの「意志」が、行動や出来事や物事の起点なわけじゃない。 全く関係のなさそうな、時間も空間も隔てた場所で下された小さな小さな選択、あるいは意識すらされない些細な行動のひとつが、他の無数の糸と折り重なって、今、という結果を現している🪡 それは私が、あるいは誰かが、コントロールして作られたものじゃない。そんなふうに見えることもあるけども、実態はそうじゃない。 そういう意味では、「偶然」というワードと相容れなさそうなスピノザの世界観と、著者ブライアン・クラースの伝える世界観は、繋がっているような気がする。 「枯れ木に花咲くより、生木に花咲くを驚け」と三浦梅園は言った。 「自分が人生の操舵者だ」と胸を張る自己啓発講師や占い師よりも、「私は無数の音から生み出される壮大なオーケストラの中で鳴り響く、一本の弦にすぎない」という考え方の彼らが好きだ。 世界はままならない。ままならないからこそ、驚かされる。心が動く。感情が動かされる、感動する。センス・オブ・ワンダー✨ 畏ろしく、美しい世界。 世界をうつくしむ(美しむ、慈しむ、愛しむ)まなざし。 愛おしさを「愛(かな)し」と古い日本語は書いていたね。 愛しい、悲しい、哀しい、の語源「カヌ」は「できぬ」って意味らしい。どうしようもないことを前にして、無力さを感じること。 愛おしく思う気持ち(あるいはそれを失った耐え難い気持ち)を表現するのに、これ以上どうすることもできないちっぽけな自分の無力さ、なすべのない気持ち。 それは心打たれる感動、ありがたさ、畏怖でもある。 コントロール不可能な世界に対して、へりくだったり消極的になるってのと違うんだよね。このサレンダー感、「あきらめ」ってのは、もっと、明るい語感。 長田弘の『世界は美しいと』をまた読みたくなった!!YouTubeの朗読をまた聞こう……
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