図書館マン "痛いところから見えるもの" 2026年5月21日

痛いところから見えるもの
痛みって確かに深く考えたことなかったな。 終電さんの『虚弱に生きる』を読んでから「そういえば、自分の不調を記録づけてみたことないな……メモ取っておいた方がいいのかな」と思っていたので、この本を読んで、改めてそう思わされた。 でも、不調時にメモをとって記録するって中々出来ないよな。(だからこそ痛みについての過去文献は少なくなるのだが) 【虚弱本=数値的に不調を計る】なら【痛いところから=文学的に不調を表現する】本といった感じ。 著者が触れてきた読書遍歴(夏目漱石やら村上春樹やら)の中から、「痛み」にまつわるテキストを紹介して、それを参照しながら著者が展開していく痛み論を読んでいくって感じだった。 著者曰く、個人が持つ「痛み」は中々他人に理解してもらえないから、当事者と当事者以外を繫ぐために普遍的な文学性が必要になるのだと。言葉でしか説明できないから、言葉のプロたちの力を借りて、少しでも自分の痛みに近い言葉で他者に説明できたらいいと。 私自身は痛みが嫌いだし、これといった大病もしてこなかった(病気になっても直ぐ治ってきた)ので、痛みを説明する本を作る発想には驚かされた。 痛みそのものは誰もが味わうものなのに、それについて話そうとならないのはなんでだろうね。虚弱本の終電さんも虚弱エピソードを呟いてバズって「灯台下暗し」と言っていたし。 虚弱エピや、これまで味わってきた痛み。 ちゃんと自分でも記録してみようかな。
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