痛いところから見えるもの

93件の記録
- 芋仁@imogine2025年9月27日読んでるおもしろい体調を崩し、いちばん痛みが酷い時期に、予約していたこの本が届いた。しんどかったけれど読みたくて少しずつページをめくった。そして今も読んでいる。おもしろい。
- t@tm_10332025年9月20日読み終わった同じ名前の痛みでも、感じ方や表現の仕方も人それぞれ。個人差があるという当たり前のことに改めて気付かされたし忘れないようにしたいと思った。 あと、「いくら想像しても、経験していない自分にはわからないことがあるという前提に立つことが、まず理解のスタートラインだと思う」の部分に共感した。わからないからこそ、話を聞いてわかろうと歩み寄る姿勢が大切なんだと思う。 出会えて良かったと思える一冊になりました。
- obama@obamabooks2025年9月20日読み終わった@ 自宅ーー文学的表現というのは、ただの気取りではなく、〝言語化〟できないことを〝言語化〟するためにひねりだされた、苦肉の策なのだ。血のにじむ果実なのだ。(P.316)
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年9月20日読み終わった@ 自宅〈日常では、たいていの人が、経験的な実感のこもった言葉で会話をしていると思う。ところが、医療の現場では、医師は客観、患者は主観と二分化されやすい。〉(254頁) という問題提起から始まる第11章。「文学的な分類」、そして「脳」の話。話題の出し方、つまり構成がうまいなぁ...。 そして最後の第12章。いろんな人(主に書き残せた人)たちの痛みが取り上げられていて面白い。とりわけヨブと内田百聞の節は面白い。何か面白いって、百聞の節では「かゆみ」に注目しているから。「かゆみ」は今後、ホットな領域になる気がしている(実際、今年の2月には「かゆみの哲学研究集会」なるものが開かれている)。 序章に〈痛い人と、痛くない人のあいだに、痛みについて書いてある本があったらどうだろう?〉(17頁)とあったが、まさに痛みの「言葉探し」の手がかかりになるような本だった。多くの読者の体と心を支えてくれそうな一冊だし、ここから新しい言葉や表現が生まれていくのではないかと思う。
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年9月19日まだ読んでる就寝前読書お風呂読書@ 自宅ヘトヘトなので第10章まで。第10章でちゃんと暴力や傷の話が出てくるのが良い。 痛みの言語化のところでも思ったけど、治る傷/治らない傷、見える痛み/見えない痛み、痛みのコントロール(不)可能性の話などを読んでいると、暮田真名さんの『死んでいるのに、おしゃべりしている!』と通じるところがあり、近い時期にあわせて読むことができてよかったと思う。このリンクはなかなか面白い。
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年9月18日まだ読んでる就寝前読書お風呂読書@ 自宅第8章まで読む。以下の表現などになるほどと思った。 〈痛みや苦しみについて語るときには、[「心で語る」ではなく]「身体で語る」ということを意識したほうがいい。〉(124頁、第5章) 〈治す手を求めているし、痛い手がこわいのだ。〉(176頁、第8章) 第6章では時間やタイミングなどの視点も導入され奥行きがあり面白かった。
- 読書猫@bookcat2025年9月17日読み終わった(本文抜粋) “どんな体験をした人にも、それゆえに「見える景色や立てる地平」がある。山に登らなければ、頂上からの景色はわからない。あるいは、頂上をあきらめた人にしか、同じ帰り道でもつらく見えるということはわからない。 痛みという体験も、同じだ。そんな体験はしたくないわけで、求めたギフトではないが、「憎たらしいギフト」は贈られてくる。“ ”痛みは個人的体験で、しかも言葉で表せない。“ ”人は手持ちの痛みでしか、他人の痛みを推測することができない。“ ”痛みは、人を詩人にする。詩人にならなければ、痛みを表現できないからだ。“ ”痛みは、激痛のときには、人を現在だけに閉じ込めて、前後を考える力を失わせる。 そして、いったん収まると、今度は未来への不安で、人から現在を奪う。“ ”苦痛が人を生まれかわらせることはない。生まれかわったような気にさせるだけだ。 しかし、「苦痛は人間に眼を開かせ、ほかの方法では知覚できないような事象を、まざまざと見せてくれる」のも、またたしかなことだ。これまで見えなかったものが見えるようになる。見えていたものも、ちがって見えてくる。“
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年9月17日読み始めた就寝前読書お風呂読書@ 自宅〈「痛みを与えるものについて、しっかりと明らかに記せ」とヘミングウェイは言ったそうだ。心に痛みを与えた出来事について、文学でしっかり表現しろという意味だろう。/私はこれから、「痛みが与えるものについて、しっかりと明らかに記せ」を目標としていきたいと思っている。〉(20頁) 第4章まで読む。