読書するはる "コンビニ人間" 2026年5月22日

コンビニ人間
コンビニ人間
村田沙耶香
解説でも触れられていましたが、普通の人間に矯正しようとする社会からの圧力(普通圧力)を肌で感じられる作品だと思います。 もちろん、私たちの生きづらさにも繋がるところはあるのですが、主人公のような異質な人間をコンビニで閉じ込めてしまった場合の思考実験をしているような感覚の方が強かったです。 白羽のような人間を気持ち悪く感じてしまう一方で、後半になると主人公はその考えを受け入れているかのような従順さというか、軸の無さを話の節々で感じられて読んでいて気味が悪くもありました。 白羽のことは、わたしとしても好ましくないのですが、正常な人間が社会に適応できなかった場合の同時実験までやってしまったのかなと思ったりもしてしまい、この2人の人生の交差を垣間見るのがこの作品の趣旨であったような気がします。結局、異質なものは何かに型を嵌めてもらったほうが落ち着くみたいですね。
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