
中野
@nowoyuku
2022年12月14日

母性(新潮文庫)
湊かなえ
読み終わった
語り部による認識の違いの差に驚かされる作品 さらに、側から見ると完璧な善人に見え、自分もそれを自負している人間は自分の考えに頑なになり「歪み」に気付かないという恐ろしさがありました このタイプの人ってリアルでいたら厄介なんだよなあ...と思ったりもしました
「私」から見たら完璧だった母、愛すべきたった1人の母だった、「お母さん」のキャラクターは「私」や「わたし」からの視点、印象のみで描かれ、本当にそんな風に「完璧な母親」だったのかというのも気になる
面白いと思ったのは「お母さん」・「私」・「わたし」のことは一貫して「母」や「娘」、「お母さん」など「役職」で呼ばれており、みんながその役職を全うしている自分に酔っていることやそれを全うしなければならないと思い込んでいるというのを「個人名を呼ばない」ということで表現しているところ