
堺屋皆人
@minahiton
2025年3月21日

みんな蛍を殺したかった
木爾チレン,
紺野真弓
読み終わった
ミステリ
蛍という美しい少女の死に対する<何故>と、その傍らに残された未送信のメールにある〈永遠の親友〉は〈誰〉が明かされるまでを登場人物の各視点から読み進めるミステリ。
蛍が視点人物〈オタク〉達に近く意図や視点人物から見た蛍の人物像に裏があるのか、あるならどんな意図があるのか……と行動観察する気持ちでスラスラ読めた。
共感できるかどうかは人によると思うけれど、細かな描写が生々しく、いそうな感じのする人物描写が巧いと思った。
あと京都の街の描写と平成期のオタクに対する解像度が高く、個人的に京都生まれの日陰者としては懐かしさもあった。
ラストは賛否分かれそうだ。
