
翡翠文庫
@Hisui_Bunko
2026年5月22日

家守綺譚 (新潮文庫)
梨木香歩
読み終わった
日本文学
季節が変わるたびに読み返してる。
一種の怪談だけど、おどろおどろしい感じは全くなくて、アヤカシも神々もまるで風景の一部のように、何食わぬ顔で日常に溶けこんでいる。知識人の綿貫より、庶民代表たる隣家のおかみさんの方が、どっしりと腰が座っているのが可笑しい。
百日紅、都忘れ、白木蓮、ダァリヤ…
日本人の遺伝子に刻み込まれた原風景。頁を繰るたび外の喧騒が遠のき、時間がゆったりと流れていく。
熱いほうじ茶が飲みたくなるような、そんな本。


