ことみ "骨灰" 2025年10月4日

ことみ
@5to3chain
2025年10月4日
骨灰
骨灰
冲方丁
読んでいる最中、ずっと口の中や指先がざらざらするような、嫌な臭いがするような心地だった。主人公と重なる部分なんて年齢も性別も職業も何もなくても、彼の目線が間近に感じられて、空気や温度が肌でわかるような気がした。色んなことが起きて、祟りにそうさせられていたとしても主人公のしたことが罪でないとは言えないと思う。それでも、この善良な夫であり父親であり、部下である人間がなんとか救われてほしいと思って読み進めた。最後の鎮めの儀式で荒木さんと玉井さんが交わした「悪いな」「何も悪くないよ」の会話がひどく胸に迫って、なんともやるせなかった。今までの人柱もこうだったのかなと思うと、たまらない。
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