ことみ "瓶詰の地獄" 2025年10月11日

ことみ
@5to3chain
2025年10月11日
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
夢野久作
自分だったら、どうしただろうかって想像が、上手く思い浮かべられない話だった。だってわたしには信仰深い兄もいないし、仲の良い妹のいる兄でもない。それに、物心着く前からその兄妹2人きり南の海の無人島で何年も過ごす、というのを実感を持って想像するのはなかなか困難だった。 ただ、二人しかいない島はきっと、たとえ食うにも寝るにも困らないにしてもきっと苦しいと思った。普段理性によって独立した感情や思考が、3大欲求で形を変える時って、自分の思った通りの自分で居られない苦しさがある。腹の底の倫理観を捨てられずにいるなら尚更。それに瓶詰は全部未開封だった。それなら、2人が最後に見た船は。
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