
雨
@ametrine
2026年5月22日
東の海神 西の滄海 十二国記
小野不由美
読み終わった
若かりし尚隆と六太の出会いのエピソード。
尚隆、根っこというか理想に向かう心は実直なのに、問題解決手段として搦手を使うのが巧くてニヤニヤしてしまった。
のらりくらりと遊び歩いているように見えて、その裏で確実に根回しが進められ、ここぞという場で発揮されるの狡いや。
絶対に計算ずくなのに、彼のキャラクターのせいで臣下からは暢気者だと呆れられてるのもまた良し。
この巻では、理想を追う者が道を誤って堕ちていく様が描かれていて切なかったな。
更夜は救いが、家族が、居場所が欲しかった。だからそれをくれた人が過ちを侵したことを認めたくなかった。自分が利用されたと知っても、手放せなかったんだよね。
「他人なんか知らない」「国が滅んで、それがなぜいけないんだ?」という彼の悲痛な叫びが哀しい。
彼も本当はわかっていたはずなのにね。
エピローグ、国が立ち直るにはまだまだ時間がかかるだろうけど、尚隆がトップならきっとこの先も大丈夫だと思える雰囲気で良かった!