
中野
@nowoyuku
1900年1月1日

卍
谷崎潤一郎
読み終わった
シーツを破ってからの描写は官能の極致
「「ああ憎たらしい、こんな綺麗な体してて、――うちあんた殺してやりたい。」わたしはそういうて光子さんのふるてる手頸てくびしっかり握りしめたまま、一方の手エで顔引き寄せて、唇くちびる持って行きました。すると突然光子さんの方からも、「殺して、殺して、――うちあんたに殺されたい、――」と、物狂おしい声聞えて、それが熱い息と一緒に私の顔いかかりました。見ると光子さんの頬ほおにも涙流れてるのんです。二人は腕と腕とを互の背中で組み合うて、どっちの涙やら分らん涙飲み込みました。」
(青空文庫より引用)