
tsuna
@Oneok691
2026年5月23日
同志少女よ、敵を撃て
逢坂冬馬
読み終わった
時間やページ数を忘れて夢中で本を読んだのは久しぶりかも。
戦争、女性狙撃兵、たった80年ほど前の話である事実に驚愕。数ヶ月前、「ベルリンは晴れているか」という敗戦後のドイツ側をテーマにした小説を読んだばかりで、今回はその敵国であるソ連の物語を手に取った。読んでいると思わずセラフィマたちを応援してしまうけれど、撃たれた相手も同じ人間であって、そこに差異はない。しかし物語に引き込まれ、私でさえそれを忘れていた。
文章を読んでいるだけでこの物語に完全に入り込み、文字から映像が浮かんだ。ドキドキハラハラもするし、小説として本当に面白かった。イリーナの、厳しいけれど愛に溢れる人間味や、仲間たちの優しさに、所々で癒された。主人公が後半「戦争が終わったらどうすればいいのか」と立ち止まるシーンがリアルだった。ターニャが「一生兵士でいるわけじゃないんだから」の言葉も、夢中なって読んでいた私に刺さった。確かに、と。
そう。戦争が終わったら本来1人の人として平和に暮らせばいいはず。なのに、後半それが困難であることも知り、心が重くなった。
こんな教訓があってもなお、今の今、ロシアはウクライナと戦争をしている。ため息が出た。
とにかく色々考えさせられた、とんでもない本でした。読み応えがすごく、大満足です。






