図書館マン "涙の箱" 2026年5月23日

涙の箱
涙の箱
きむふな,
ハン・ガン
凄くあっさりした展開で読み進めていたらすぐに終わった。 文体は「あ、ハンガンの文章だ」と分かる、普段通りの感じ。ハンガン作品を沢山読んできたので、ちょっとずつ自分の中でも慣らしが入ってきてるのかも。 児童文学の展開としては、ちょっとストーリーが物足りなく思えた。 文章を少なめにして美しさ1点に絞ってストーリーが書かれているせいか、エンタメ要素が足りず、子どもがこれを読んでワクワクするのかな……という謎の心配をする。 涙を流しまくる子どもが涙売りのおじさんと旅に出て~までの流れは王道なので分かるけど、ラストで子どもが自宅に戻るところは「帰るんかい!?」とツッコんでしまいたくなった。 でも、純粋な涙は人生の辛苦の先に流れるみたいなことをおじさんに言われたから、あえて戻ったのかもね。 涙を流しまくる子どもは両親の不安を呼び、子どもは両親や友だちと上手くいっていなかった。 だから元の位置に戻って、純粋な涙を流せるまでに成長しよう!やり直そう!という話なのかと。 (いや、でも、自分のいない家庭内での会話を盗み見て「涙を流さない子どもがいないから笑えてるんだ」→旅に行く流れだったのでは……とも思ったりしなかったり)
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