
yuno_yyxy
@yuno_yyxy
2026年5月23日
シャーロック・ホームズとサセックスの海魔
ジェイムズ・ラヴグローヴ,
日暮雅通
読み終わった
とうとう読んだ!
海外文学ということで、特有の筆致であることから読み始めるのにちょっと時間を要した。
だが、2人が巻き込まれた騒動が奇妙な不気味さを伴って駆動し、ホームズが徐々にその原因の一端を掴み始め胎動していく様をドクター・ワトスン視点で語られるにつれすいすいと読み始められた。
ラブクラフト的な深淵的恐怖をまざまざと緻密に描写し、人類は外なる神どもや旧支配者たちの前ではあまりにもちっぽけで矮小な存在であることが強烈に示される。
だが、本作はホームズ・パスティーシュ。
クトゥルフ世界観を強引にシャーロックの世界に接続していない。
ルルイエ語を操りネクロノミコンを読み込むシャーロックが、苦難の末に放つ乾坤一擲の策が描かれる決着のシーンは唸らされた。
あと、嫌味ったらしく傲岸不遜なホームズが、最高の信頼を相棒・ワトスンに向けている所は感慨深いものだった。

