ことみ
@5to3chain
2026年5月23日
屍鬼(一)
小野不由美
読み終わった
小さい頃手にとって、タイトルの恐ろしさに怯んで読まずに棚へ戻してから幾星霜。
この歳になってから読んで良かったと思う。学生の時分では、きっとこの第一部の時点で恐ろしくて布団に入るのも、地元の林に面した道を歩くのもできなくなったに違いない。
また、この田舎の小さなコミュニティの人間が、老若男女いずれもそれぞれの過去と感情と意志を持ってそこに描かれているのを、一行ごとに感じてものすごい。誰かの都合で、例えば書き手の都合でやらされている人がいない。そこにいることを強いられている人間はいても、それは決して物語の都合ではないことが凄まじい。