りら "チョコレートコスモス" 2026年5月23日

りら
りら
@AnneLilas
2026年5月23日
チョコレートコスモス
たぶん3冊目の恩田陸作品。 子供が演劇に興味を持ち始めたので、何かしら演劇が主題の小説を読もうということで手にした。 どういうわけか高校の演劇部の話かと勘違いしていたけど、いわゆる天才演劇少女と商業演劇のオーディションをめぐる作品だった。 冒頭のスランプ気味の脚本家の男の章にいまいち乗れなくて遠ざかっていたけど、中盤に差し掛かっていざオーディションが始まったら俄然面白くなった。 『ガラスの仮面』は断片的にしか知らないけれど、オーディションの情景ってこんなにスリリングで手に汗握るものなのか。 『欲望という名の電車』は中学の頃に戯曲を読みヴィヴィアン・リーがブランチの映画も観て、大人になってから何度か実際に観劇した程度には思い入れがある戯曲だったから、それがオーディションという場においていくつもの解釈の再現を次々見せられて、それが文字だけで描かれているのにまざまざと脳裏に浮かんできて、自分もその場に居合わせたかったとつくづく思った。 今まで読んだことなかったけれど、サキの短編「開いた窓」の翻案も面白かった。サキは新刊で手に入るのは新潮文庫の『サキ短編集』だけだろうか。 たまたま「本の雑誌」の最新号を図書館で立ち読みしたら、シリーズものの特集で、まさにこの『チョコレートコスモス』が、2作目3作目のタイトルは明かされているのに未だ刊行されておらず、読者が待たされ続けていることが載っていた。単行本初版からすでに20年だもんね……。東響子と佐々木飛鳥の二人舞台、観たくて(読みたくて)仕方ないんだけど、これから何年待てばいいのか。 掲載誌が休刊になって中座していると言えば、「yomyom」に載ってた『青葉闇迷路』も未完だよね……?
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