
あやさび
@ayasabi
1900年1月1日
ほんとうのことを書く練習
土門蘭
読み終わった
@ KIMAMA BOOKS(キママブックス)
土門蘭さんの『ほんとうのことを書く練習』を読んで、
“ほんとう”、と平仮名で書いてるのはなんでだろう、と思いながら読んでいたので、吉本隆明の『ほんとうの考え•うその考え』を読み直しました。
吉本隆明の”ほんとう”は、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』のブルカニロ博士の言葉「けれどももしおまへがほんたうに勉強して実験でちゃんとほんたうの考とうその考とを分けてしまへばその実験の方法さへきまればもう信仰も化学と同じやうになる。」からきています。吉本隆明は、ここから宮沢賢治の思想を深めていきます。
『銀河鉄道の夜』では、「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」と、ジョバンニがカムパネルラにたずねる場面があります。”ほんとうのさいわい”をおもうとき、わたしは宮沢賢治の『農民芸術概論綱要』の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」を思い出します。
“ほんとう”という言葉には、ぜんたいの真理のようなものが含まれてくるような、おおきなものを感じます。
あらためて土門蘭さんの本のことを振り返ると、ああ、たしかに、『ほんとうのことを書く練習』は、世界ぜんたいのこうふくをもとめているようだ、と感じました。
こちらの本をもう一度読んで、わたしのほんとうのこうふくのことを書きたいな、と思います。