
コダック
@reads_brain
2026年5月24日
山のバルナボ
ディーノ・ブッツァーティ,
山村浩二,
川端則子
読み終わった
3/5
そこそこ面白かった。
ブッツァーティのデビュー作ということで手に取ってみたが、彼の後年の作品の原石のような小説だと感じた。自分の意思ではどうにもならない運命、組織や文化に馴染みきれない主人公、何かを待ち続ける感覚、あるいは恐れ続ける感覚、そして大自然と幻想的な風景。後のブッツァーティ作品につながる要素が、すでに随所に見られる。
作品としては、全編を通して抒情的な雰囲気に包まれており、明確に捉えるのは少し難しい。ただ、読み終えたあとには山の空気のようなものが残り、その読後感は悪くない。
一方で、固有名詞が多く、読むには少し苦労した。このあたりはデビュー作ならではなのかもしれない。
