
Anna福
@reads--250309
2026年5月24日
書庫に水鳥がいなかった日のこと
小津夜景
読み終わった
まだ読んでる
小津夜景さんの言葉を自在に操れる才能とその感性にくらくらする。
嵯峨天皇のブランコの詩は浮遊感だけでなく、月明かりの下で揺れたまま帰れない少女のような繊細さがある。乙女チックだ。
菅原道真の詩が泣けた。仲雄王は豚の肩ロースへの感動を力いっぱい漢詩にし、野村篁園はかつおの刺身をほとんど美術品として詠み、金笠は「正しい」と「誤り」を格子状の文字で永遠に反転させ、詩を演算にした。
そして空海、「日本で俺ジャンルの最高峰」…て。
小津さんの訳は詩人たちの体温や食欲や反骨心まで日本語に自然に移し替えてくる。
この本が好きすぎて言葉が追いつかない、思わず窓を開けて「小津さん(の文章が)大好きだー」と叫びたいほどだ。





