
読書猫
@bookcat
2026年5月20日

読み終わった
(本文抜粋)
"自分そのものについての話は絶対にしないというようなことが、いつのまにか二人のあいだでなんとなくのルールのようなものとして諒解されていることの奇跡、みたいなことを感じていた。それが奇跡だということを、あえて口に出して言ったりは、絶対にしないでおこうと固く思っていた。バカみたいだけど、言ってしまうことでなにか変質してしまうのを、恐れていたからだった。それは僕には、あるいは僕らには、絶対に守るべき大切なルールに思われた。"
(「三月の5日間」より)
"夫が日記を、たとえわたしに見ることができないところにでもいいので、もし書いているとしたら、そこには、わたしのことも書かれているのだろうか? でも、そんなことをわたしが今思ったのは、書かれていてほしいからなのか、それとも逆で、書かれていてほしくないからなのか、わたしはそれは、自分では全然よくわからない。"
(「わたしの場所の複数」より)
