
桃木綿
@momomomen
2026年5月25日
タタール人の砂漠
ブッツァーティ,
ディーノ・ブッツァーティ,
脇功
読み終わった
読了。静かな魅力がある不思議な小説だった。
なんかこう、思い返せば、ヌルい人生に落ち着くとこうなっちまうぜ、という反骨精神の真逆を悲劇的に見せつけているようでもある。
親友ができるわけでもない人間関係や、根回しが上手くやれない毎日の描写が生々しい。
そういう、イヤな「あるある」みたいなものと、冬は雪に閉ざされる砦やかつてタタール人が居たという荒涼とした砂漠の描写と、漫然と日々を送ったらこうなっちまうんだぜという悲劇とがミルフィーユになっていて無二の読み味だった。
読了直後は「話題になった割にはそこまで…」とも思ったけど、こうやって感想を書こうとすると尽きないや。
