タタール人の砂漠
385件の記録
トラ@Toreads12342026年5月30日澱み、ロマン、ブルシットジョブ。 20歳くらいで国境にあるバスティアーニ砦に配属される軍人・ドローゴの話。砦の目の前には砂漠があり、砂漠の奥にはタタール人がいて、いつ衝突するか分からない国境警備。 人生を味わう小説。思い通りにいかない、悩む、楽観主義に寄りかかって時間だけが過ぎていく、集団心理に巻き込まれる。 派手なエンタメが好きなので序盤(五分の一くらい)は情景描写多めで進まなかった。何度も寝落ちしてしまった。SNSでの紹介の言葉が刺さらなかったら、途中で投げ出していたかも。でも、今は読んでよかった、時々思い出すだろう本になった。 「その間にも、机の正面に掛かった振り子時計は人生をすり潰し続けていた。」(p.171) 「また一晩無駄に潰えようとしていた。」(p.264) 「さき」を「先き」、「戦」を「戦さ」と表記することにどんな意味があるのだろう。現地イタリアは分からないけど、日本では初版が2013年に出ている本でこうすることの意味が捉えられず、少しノイズに感じた。 以下ネタバレ 幻想を共有し、時間を潰していくところが苦しい。 ラッザーリの死を、ドローゴのせいにされていたが、ここから砦の人々の敵対感がより強くなる。 戦を期待しつつ、ないとわかっている。ここにいてはダメだと思いつつ、滞留してしまう。このアンビバレントな感じが本当に「人間」って感じがする。 時間のジャンプと経過の表現が上手くて、一瞬で20年くらい飛んだり、一晩にたくさんのページを費やしたり。その伸縮する時間感覚みたいなものも表現できてたと思う。 最後、解放されたのかもしれないけど、自分には辛い結末に思えた。


桃木綿@momomomen2026年5月25日読み終わった読了。静かな魅力がある不思議な小説だった。 なんかこう、思い返せば、ヌルい人生に落ち着くとこうなっちまうぜ、という反骨精神の真逆を悲劇的に見せつけているようでもある。 親友ができるわけでもない人間関係や、根回しが上手くやれない毎日の描写が生々しい。 そういう、イヤな「あるある」みたいなものと、冬は雪に閉ざされる砦やかつてタタール人が居たという荒涼とした砂漠の描写と、漫然と日々を送ったらこうなっちまうんだぜという悲劇とがミルフィーユになっていて無二の読み味だった。 読了直後は「話題になった割にはそこまで…」とも思ったけど、こうやって感想を書こうとすると尽きないや。
ランボー@yuto_hum2026年5月24日読み終わった「なにも起こらないから。」 そう言って友人は私にこの本を勧めてきた。 なにも起こらないが故に胸が苦しくなるのは初めての読書体験かもしれない。 もちろん、自分の人生の捉え方にもよるが、歳をとってからこの本を読むとどうなってしまうのだろうと恐ろしささえ覚えた。 人は誰でも無意識のうちにそれぞれのタタール人を待っている。 その間にも時間は無慈悲に流れていく。


ukari@ukari2026年5月22日読み終わったかつて読んだ何も起きない小説だけあって、目の前のものの描写、光の当たり方、陰影、そういうのが抜群に上手くて引き込まれた。某人物が途中でなくなるのだけど、そこの描写がまたね。ペドロ・パラモとか南米小説味を感じた。 最後主人公が何をしようとしていたのか、読解力のない私にはぼんやりとしかわからなかったので読み返したい。



桃木綿@momomomen2026年5月18日読んでる借りてきた「二十世紀幻想文学の古典」「カフカの再来」だそうで、難しいかなと思ったけど案外読みやすい。訳者解説を斜め読みしたかんじ、「ストーナー」みたいな、主人公の派手では無い生活をずーっと描くような小説なのかな?まだ1割くらいしか読んでない。 将官学校を出たばかりの青年が最初の任務地に行くシーンから始まる。そこは、国境を守る砦で、砦の向こうにはだれも踏破したことのない荒涼とした砂漠が広がる。 イメージとしては、大学で一人暮らしを始めるような二十歳前後くらいの青年なのかな。出発のその日に母親に少し苛立った態度をとってしまったり、初めて会う砦の同僚と会話が弾まなかったり、灰色の日々の灰色っぷりが共感しやすい。
北国の人間@kitaguni-ningen2026年5月11日読み終わった激鬱小説だった。歳を重ねた方がより滲みる作品だと思うが受けるダメージが大きすぎるので、ある程度若い年齢で読むべき。何も起きない作品だと言われているが、終盤に起きる事はあまりに痛ましい。
マロ@hiromaro04222026年5月10日読み終わったひとりの孤独な男の一生を読んだ。淡々と物語は進んでいく。劇的な出来事もほぼ起こらないが、それゆえなのだろうか、人間の本質を炙り出していく不思議な読後感。 𝕏で見かけてポチったが、なかなかよかった。非日常の旅で読んだからこそ、もしかするとよかったのかも。
past@lemur_5312026年5月7日気になる買いたいメモ:2026年岩波文庫フェアで買いたい https://www.iwanami.co.jp/news/n120318.html 5/26〜、応募〆切9/末

うどんスープ@Noodle_soup2026年5月4日読み終わった森見登美彦、万城目学の2人が好きと聞いて気になっていた。 イタリア文学は初めて読んだと思う。アツい話かと思っていたが淡々とストーリーが進んで良い。 最後にドローゴが舞台から退場させられるシーンは心にくるものがあった。結局何者にもなれなかったドローゴ。 自分はそうならずに生きられるのか。
うにか@unica8062026年5月4日読み終わったじーんときてちょっと泣いた。 何も起こらない小説と言われているらしいが、この何も起こらないというのは若い人が「何も起こらない人生は嫌だ!」と言ったり年配の人が「何も起こらない人生こそ良いものだ」と言ったりするときの「何も起こらない」であって、実際には色々起こる。 「幼馴染と久しぶりに会ったら思ったほど盛り上がらなかった」みたいなディテールの細かい人生あるあるが次々に押し寄せてくるのでむしろ波瀾万丈。 読んだ人と語り合いたくもなる、大事な一冊になった。

- 馬刺しソーダ@Basashi_Soda2026年4月25日読み終わった「理想の相手が見つからない中、何年も続けている婚活」が頭に浮かんだ。 若かりし頃は「そのうち結婚できる」「まだ時間はある」と期待だけがあり、年老いてから真面目に向き合い、異性の反応に一喜一憂して、希望を捨てられない。 いよいよ「運命の相手」に出逢えても、それまで努力してきてないような年下の異性が邪魔をし、横取りしていく…
コダック@reads_brain2026年4月20日読み終わった5/5 博士課程の学生である私にとって、この本は辛い読書体験だった(でも間違いなく面白い)。もちろん、私の置かれた状況をこの作品の内容とそのまま同列に語ることはできない。それでも、自分の研究によって何か新しいことが見つかるかもしれないと信じて時間を費やし続ける一方で、修士号を取得してあっさり卒業していく人たちを見送る自分を、砦を出ることなく、幸運や彼らの選択によって配置換えされていく同僚たちを見送る主人公に重ねずにはいられなかった。 p.286の「ある人間の苦しみは全くその人間だけのものであり、他のものは誰一人いささかもそれをわがごととは受け取らないのだ、ある人間が苦しみ悩んでいても、そのためにほかの者が辛い思いをすることはないのだ、たとえそれがいかに愛する相手であっても」という一節は、とりわけ印象に残った。 こうした見事なアフォリズムが随所に散りばめられているのも、この本の大きな魅力だと思う。 次は『神を見た犬』を読みたい。

めい@me_n05182026年4月10日読み始めた@ カフェ好きな作家の森見さんと万城目さんがおもしろいとおっしゃっている、という帯を見て購入しました まだ第一章なのでここからという感じです、楽しみ〜



ユカ@yuka_her2026年4月8日読み始めたほんとに最初のバスティアーニ砦に辿り着いたところまでしか読んでいないけど、めちゃくちゃ文章が好きかも 主人公の気持ちが混ざった情景が色味を帯びて思い浮かぶ 淡々とどんよりしていて幻想的な感じがある
ナノハナカオル@nanohana-k2026年4月5日読み終わった染まってしまった。 もしかしたら、何か起きるかも もしかしたら、に期待するか、それとも裏切るか、自分次第であるけれど。 それとも、このままがいい、このままでいいと行動と思考を放棄したのか。 でもでも、自分の人生もこうだよな。と。 勉強すればいいのに。やりたいことやればいいのに。 時間ない。面倒臭い。スマホ見ちゃう。同じ繰り返し。 タタール人、わたしの人生にも来てください!

ふつらん@futuran2026年4月3日読み始めたタイトルだけ見てなんとなく井上靖の楼蘭みたいなものかなと思って読み始めた。全然違った。まだほんの冒頭だけど、なんだか飲み込まれそうな不気味さがある。
octo@mothmanoir2026年4月2日読み終わった「砦」にて、果たして本当に存在するのかもわからない北からの「タタール人」の襲撃に備える兵士たち。不在の中心とも言うべき決定的で英雄的な出来事(タタール人の襲来)は遅延し続けるが、その周りを迂回するかのように主人公の人生は進んでいく…… ベケット『ゴドーを待ちながら』のようでもありカフカの『城』のようでもある本作が、最終的に一人の人間の人生の物語へと収斂していくところが面白い。ブッツァーティの妙味。

ペグ@chiaki11282026年3月29日読み終わったXで見て気になっていた本。帯の万城目氏のコメントを読んで絶対読みたい!と思ったけどどこも在庫がなくて、古書は高値がついてたし諦めていたところ再販されて無事購入。さっそく読んだら案の定面白かった。ただどう面白いのか説明はしづらい。そもそもタタール人て誰やねんて話やし。でも先が気になってどんどん読み進めてしまうし、え!急に!とかなんか不思議な味わいがある。人生について深く考えさせられるかといえばそうでもないが、静かに閉じることのできるお話でした。
はなを@873noreads_2026年3月28日読み終わった半分くらいまで非常に退屈で、一体これは何を読んでいるんだろうと思っていた。(読み終えるのに3ヶ月くらいかかってしまった)途中で一つ二つ事件が起きるけれども、どちらも主人公には関係がない。もしかしたら主人公が当事者だったかもしれないが、彼はそれを選ばなかった。 随所随所で、(砦への)期待を捨てきれず、タイミングを逃して他者とすれ違う姿がどうにもリアルで、うわ人生みたいと感じる。時間が遁走していく感覚、その遁走を多少緩めるには自分で何かを掴もうと動くしかない。 流刑地のような職場から抜け出すタイミングを逃し続ける主人公。最後の展開は気の毒に思う。でもそれが起きてしまうのもまた人生なんだなあと思う。恐ろしいことだ。


- 昼夜@chu-ya052026年3月28日読み終わったただ漠然とあるかどうかもわからないものに期待し続けるだけの日々を送る男の話。 何も起こらない、と聞いてはいたがガチで主人公の身には何も起こらない。およそ物語の盛り上がり、急展開などというものがほぼない。でも不思議と飽きずに読み進められた。砦から望む砂漠の描写から風景を想像するのは楽しかった。 劇的な展開などない。だからこそ最期の虚しさが際立つ。ラスト数ページがいちばん心にきた。 物語としては平坦すぎるかも知れない。でも人生ってこれかも。



- TKS1T@kdtks_5092026年3月12日読み終わった若き将校ドローゴの人生を通して描かれる"男"の一生の物語。決して英雄的でも劇的でもないが、若い頃に「これから何かが起こるはずだ」と期待する感覚は、多くの人が共感できるものだと思う。休暇で街へ出て何かを期待して過ごすものの、結局何も起こらず帰ってくる感覚などはとてもリアル。 この物語は一見すると「行動を起こさなければ人生は無為に過ぎてしまう」という教訓を孕んでいるようにも見える。ただ、実際にはそんな単純な話でもなく、人は環境や期待、習慣に縛られながら、少しずつ同じ場所に留まり続けてしまう。その静かな停滞こそが、この作品の本質のように感じた。 あとがきにも触れられているが、章ごとの時間の進み方が人生の体感時間を表している構成が見事だと思った。若い頃は細かく時間が描かれるのに対し、年齢を重ねるほど時間が圧縮されていく。 ラストは悲しいというよりやるせない。結局ドローゴの人生は大きな出来事を迎えることなく終わっていく。しかし最後の瞬間、彼は自分なりに姿勢を正し、死を受け入れようとする。その小さな覚悟が、せめてもの有終の美のようにも感じられた。人生とはそういうものなのかもしれないし、そうはなりたくないとも思う。



紫香楽@sgrk2026年3月7日読み終わった怖かった…… この本読んで怖くならない人は既に自分は人生でたくさんの成果を上げたと信じている人だけだと思う。 恐らく結婚や子供を作ることは、手っ取り早く確実に「自分は人生で何も得られなくはなかった」と捉えられる、思い込める要素であるのだろうなあと感じた。それも不幸なことだと思うけどね(絶対結婚や子育てしないほうがよかっただろう人、相性が良くないのに結婚している人たちが居すぎるため) 自分は結婚も子作りも現状する気はなく、したいことをして暮らしているのだが、ドローゴのように老人になってから結局なんの成果も得られておらず、成果を得る前に表舞台から退場することになる可能性もありはするわけで、やはり読んでいて恐ろしく思ってしまったし、砦を去るシーンはやるせなかった。 とは言え期待して待ち望むものをタタール人の襲来のような外部に頼むのではなく、己の中や自身の行動に頼む限りドローゴのような人生にはならないのだと思う。自分の人生は自分が納得できればよいので。 なので自分は自分のしたいことを淡々と行っていけばよいのだと思う。 それでも絶対「やり切った」と思えることはないと思うし、死に直面するときには未練が残るのだと思う。 そうすると、ドローゴが迫る死へただ恐れ逃げ惑うのではなく、そこを乗り越え己に迫るものを受け入れ微笑んだラストはすべての読者への救いになるのだろうと思った。


えんぶん@enbun_da2026年2月20日読み終わった時間の遁走。単調な日々、慣れ親しんだ習慣、逸脱を恐れてチャンスを掴まないこと。無限に感じていたものはいつの間にか手をすり抜けてゆく。恐ろしいけど普遍的な人生の一編だった。


- 煎茶@sennyya542026年2月18日読み終わった何者にもなれず同じ様な毎日を繰り返しただただ年老いていく様が妙にリアルでこわい。 といっても、ほとんどの人間が何者にもなれずに生きていくわけで主人公の様に最後まで誇りを持って生きられるだろうかと思った。
花蝶@hana-choh2026年2月15日読みたいずっと以前に何気にジャケ買い気分で買って積読でした。 その後何故だかじわじわ人気が出てきた作品。あまり動きもないけど面白いと。また、手遅れになる前に読んで欲しいとの書評がありました。そろそろ読んだ方が良さそうですね。





ゆらゆら@yuurayurari2026年2月15日読み終わった敵襲の到来が一筋の希望という、ある砦の任務についた若き将校の単調な日々。気がついたら《時の遁走》にのみこまれている人生で、もう若くなく、最後に残った希望が《死の想念》というのは、この年齢で読んだからか、何となくわかる気がした。ブッツァーティの原風景とも言えそうなドロミテ・アルプス、いつか見てみたいな。

- 糸太@itota-tboyt52026年2月15日読み終わった思い当たる節がありすぎる。でもその共感はけっして、こんなコトあるよなあ、といった体験に基づくものではない。 主人公ドローゴの置かれているのは、現実ではちょっと考えにくいシチュエーションである。なのに、あまりに自然に共感してしまうのは、ドローゴがこの環境下で選んでしまう、後ろ向きな決断の一つひとつが、自分もたしかにそんな風にしちゃうかも、と素直に思えてしまうからだ。 理屈では説明できない不可思議な心の動き。誰とも分かち合ったことがないのに、見事に言い当ててくる。これが、とくに大きな展開もないストーリーを通じてなのだから、ただただ驚く。 でも、時の遁走が止まった後の心象は、まだ私の感覚には遠いものだった。いつか分かるのかな。きっと分かるんだろうな。そんな予感を抱いてしまうほどに、私にとっては説得力を持つ小説だった。




まと@limbus_992026年2月10日読み終わった某SNSで『手遅れになる前に読んでほしい』と、なんとも気になるメッセージと共に紹介されていた本。 読了して言えることは、手遅れになる前に読んでほしい!!!ということだけ…… ものすごく楽しい話ではない。むしろ全然楽しくない。何も起こらない。それがすごく重い。笑っしまうくらい重い。そして全然笑ってる場合ではない。いつか読もうではだめです。今読んだ方がいい。理由は読めばわかります。







グミチャン@gumicyan2026年2月4日読み終わったじゃあこの人生が虚しいものだったのだろうか?と考えると、私にはとてもそうは思えない。こういう生き方だって悪くないんじゃないの?ジョヴァンニ・ドローゴ、よく生きたねぇと労いたくなるのだった。 思い出した話→魔の山、密林の野獣

makicoo@makicoo2026年1月30日読み終わった2026年6冊目はブッツァーティ「タタール人の砂漠」。人生こんなはずじゃなかった、と思った時にUターンするタイプなので、あまり共感できず、ただドローゴがわくわくして砦にいく場面がキラキラしてたのはよかった。

矢崎むう@Moo_Jeanette2026年1月28日買った読み始めた前に読みたいと思ったけど手に入らなかったタタール人の砂漠、ようやくゲット。買い物の合間に少しめくったけどなかなかいい感じ。読み進めるのが楽しみ。
はちむら@hatch-me2026年1月13日読みたい買った大好きな森見登美彦さんが紹介してバズっていた本。内容の想像がまったくつかないけど、ミーハーなので読みたいな…と思ってはや3年も経っていた。衝撃。一刻も早く読まねば。

ゆうと@yuto072026年1月12日読み終わった「彼は反抗もせず、辞表も出さずに、黙って不公平を呑み込み、もとの任地にもどって行くのだ。そして、彼は急激な生活の変化を避け、これまでどおりの慣れた暮らしにもどれることを内心ひそかに喜んでさえいる。ドローゴはずっと先きで栄光をかちうることができると思い込み、まだまだ時間は無限にあると信じて、日常生活のための卑小な争いは放棄したのだ。いずれすべてが充分に報われる日が来ると彼は考えている。」
ゆうと@yuto072026年1月12日読み終わった「さあ、走れ、若駒よ、平原の道を。遅くならないうちに走れ、たとえ疲れていようと、立ち止まらずに走るのだ、緑の牧場が、見慣れた木々が、人々の住まいが、教会や鐘楼が見えるまで。 さあ、砦よ、さらばだ、これ以上の長居は禁物だ、お前の神秘は他愛もなく地に落ちた、北の荒野は無人のまま、決して敵が姿を現すことなく、何物もお前のみすぼらしい城壁に襲いかかって来ることはないだろう。憂愁の友、オルティス少佐よ、さらばだ、あなたはもうこの砦を離れられない、あなたとおなじく、他の者たちもあまりに長く希望にこだわりすぎた、時の流れは早く、あなたたちはもうやり直しがきかないのだ。」
ゆうと@yuto072026年1月12日読み終わった「一方、砦には時の仕事に対して無防備な、衰れぬ人間たちが閉じこもり、その期限ぎれが近づきつつあるのだった。かつてはおよそ遠い先きのことのように思っていたその期限が、今や不意にすぐ近くの地平線から顔を覗かせ、情け容赦なく人生の満期を思い起こさせるのだった。あらためて気を取り直すためには、そのつど、新たな流儀におのれを順応させ、わが身と引き比べる新たな基準を見つけ出し、自分より条件の悪い者たちを見てわが身を慰めねばならなかった。」
ゆうと@yuto072026年1月12日読み終わった「その間にも時は流れて、その音もない鼓動がいっそう性急に人生を刻んでゆく、一瞬立ち止まり、ちらりと後ろを振り返る余裕さえない。「止まれ、止まれ」と叫んでみたところで、もちろん無益なことだ。すべてが過ぎ去ってゆく、人も、季節も、雲も。石にしがみつき、大きな岩の先端にかじりついて抗おうとしても無駄だ、指先は力尽きて開き、腕はぐったりと萎え、またもや流れに押し流される。そして、その流れは緩やかに見えても、決して止まることを知らないのだ。」



ちょび@greenapple42025年12月29日読み始めたこちらのサイトで話題と知り、借りました。 作者はイタリアの戦時中の方らしく、刊行は1940年だそうです。予備知識0の読み始めですがSFではないです。書き出しは、イノセンスが感じられ良い印象です。



そめ@s_o_m_e2025年12月27日読み終わった「残る」と決めた時の情景の描写が凄かった。 ただの文字の景色だったのに、「どこも悪くない」(病気を理由に帰る必要はない)と言ったときに、景色に色がついた気がした。 そこから、この30年が始まってしまった……


群青@mikanyama2025年12月15日気になる@ 丸善 日本橋店SNSに流れてきた(話題の書!)けれど、日本橋丸善の検索機で在庫なし。よく見たら2013年刊行でした。図書館しか手はないですね。
r@teihakutou2025年12月12日気になる売野機子が何かのインタビュー記事で、時間潰しの本として岩波赤帯から未読のものを適当に買う習慣がある、と言っていたのがかっこよかったので、わたしも岩波文庫を気になるものから読んでいきたいなと思い… でもこれ、今年の目標にしてたのに全く達成できなかったことだね…






矢崎むう@Moo_Jeanette2025年12月10日気になる読みたい話題になってて読んでみたいなと思い、Amazon行ったら2000円超え。岩波文庫で300ページ超えとは言え…。まずは図書館行こ!
おしろい@00_neumond2025年5月6日読み終わった借りてきた「いつか」を夢見て無為な日々を過ごしていくドローゴが現代社会を生きる我々のようで、恐ろしかった。 環境に慣れると、それまで抱いていた強い意志も弱まり皆と同じくズルズルと同じところにとどまってしまう。「明日こそ」「まだ若いから」と思っているうちに、どんどんやらずに終わったことが増えていき、歳を重ねるごとに時の流れは加速していく。最後はやっとのところで掴んだチャンスは泡となって消えてしまい、老人が掴んだ希望は安らかな死だった。 気づかないうちに通り過ぎた、選ばなかったチャンスがいくつもあると、人は晩年までずっと後悔してしまうのだろう。今を生きるために必要なことが散りばめられていた。





シクロ@sicro_shirokuro2025年3月11日読み終わった解説文を読む前に感想を書くべきだったな。外国の小説を読んだのは初めてかもしれない。多かれ少なかれ繰り返しの日々の中で、みんなドローゴだけど、今のいや今までの自分はあまりにドローゴ。自分だけは違う、まだ若いという気持ちと、でもそうでないことを感じて、立ち止まる今。おれは砦から出てきたのか、砦に入ったのか。習慣は美しいものなのか。ドローゴと比べるなら、今まででもすでに多くを得たような気もするが、まだまだのようにも思う。死の美しさや平等さを感じるのはまだまだ先でいい。



fuyunowaqs@paajiiym2025年3月7日🌟書店で10分ほど立ち読みしてしまったのでそのまま購入した。すべてのページが美しく、惨めで愛らしいと思う。この物語をずっと読んでいたい、この場所に留まっていたいのにそれが叶わないことも分かって、安らぎと寂しさを覚えた。 はじめから終わりまでひとりの人間を丁寧に描きながら、題名に「タタール人の砂漠」を選ぶセンスがすばらしい。こんな優しい話はない。また読む。


せねしお@Senecio_5111900年1月1日読み終わった読み終わってから結構経つけど、自分の中でドローゴの一生をどう評価すれば良いのか まだ決めかねている。 空虚で無意味で憐れな人生だったのか? それとも夢や期待、職や所属できる場所があるだけマシだったのか? 今のところ、自分の蓋棺の時までに結論は出せそうにない気がする……。



























































































































































































































































