ツナサンド "群像 2026年 6月号" 2026年5月25日

群像 2026年 6月号
◯夏蚕の翅 / 冬島いのり 『僕らの一挙手一投足は社会の一部であり、僕らの肉体は土地に結びついています。』 言った 『その投げ出された四肢を花と勘違いした蝶が飛んできて、ひたり、と止まりました。』 見たい 『僕にはこのような、燃え上がる火先に水滴をかけるような言葉が、ねえさんの気慰みになるとはとても思えませんでした。』 焼け石に水 という感じでもないもんな 『「わたしが砕かれたら、おまえ、わたしのことを拾うのよ。ばらざらになった骨と血肉とを必死で寄せ集めて、肉塊になったわたしを笑いなさい」』 どこまでも甘えているなあ 信頼がすごい 『「ちゃう。ええか、とおく、とおーくに、石を投げるやろ。ひかりとしてもええ。その石ころやひかりにむかって長い長い、やわらかい信頼を置く。おれはそれって愛やんかと思う。信頼ちゅうのは信用とちゃうくて、なんの保証がなくても信じてやれること、自分の大切なものがなくなるかも知らんと、それでも分の悪い賭けを、自分以外のためにすること」』 『「輝かしく切り取る術が発達するほどに、わたしたちはむなしくまずしくなってゆくね」』   『わたしが見るかぎり、セツさんとウパシルさんはそのようにして信教に関する言い合いを繰り返していたが、特に解決するわけでも決着をつけるわけでもなく、最終的には、いつも互いの紅茶に砂糖を入れてやり、それで終わるのだった。』 すてき 言い方もね
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