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ツナサンド
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@mor_102430
  • 2026年5月25日
    群像 2026年 6月号
    ◯夏蚕の翅 / 冬島いのり 『僕らの一挙手一投足は社会の一部であり、僕らの肉体は土地に結びついています。』 言った 『その投げ出された四肢を花と勘違いした蝶が飛んできて、ひたり、と止まりました。』 見たい 『僕にはこのような、燃え上がる火先に水滴をかけるような言葉が、ねえさんの気慰みになるとはとても思えませんでした。』 焼け石に水 という感じでもないもんな 『「わたしが砕かれたら、おまえ、わたしのことを拾うのよ。ばらざらになった骨と血肉とを必死で寄せ集めて、肉塊になったわたしを笑いなさい」』 どこまでも甘えているなあ 信頼がすごい 『「ちゃう。ええか、とおく、とおーくに、石を投げるやろ。ひかりとしてもええ。その石ころやひかりにむかって長い長い、やわらかい信頼を置く。おれはそれって愛やんかと思う。信頼ちゅうのは信用とちゃうくて、なんの保証がなくても信じてやれること、自分の大切なものがなくなるかも知らんと、それでも分の悪い賭けを、自分以外のためにすること」』 『「輝かしく切り取る術が発達するほどに、わたしたちはむなしくまずしくなってゆくね」』   『わたしが見るかぎり、セツさんとウパシルさんはそのようにして信教に関する言い合いを繰り返していたが、特に解決するわけでも決着をつけるわけでもなく、最終的には、いつも互いの紅茶に砂糖を入れてやり、それで終わるのだった。』 すてき 言い方もね
  • 2026年5月23日
    群像 2026年 6月号
    ◯骨と鎖 / 永田修矢 『目の奥に光のある老人にしか出せない、ひらがなの一音一音を噛み砕くようなにこやかな声だった。』 目の奥に光のある老人だ とか思う小学生いやすぎるか 『日差しで顔を赤くした二人の小学生が体を揺らしながらお揃いの自転車を漕ぐ姿を見て、その健気さで穏やかな気持ちになる人間がいるということが、陸には理解できない。』 陸、才能アリ 『インターホンのカメラレンズを保護する透明のプラスチックに車の青が歪曲して映っている。』 たしかに! あそこいろんなもの映る 『汰月は知らない人間を、例えるなら知らない植物の種子のように可能性の起点として捉えているが、陸はその種子の名を知らないことを罪だと思っているし、知ろうとすることに資格が要ると思っている。』 『自転車が焦燥を牽引する音がキイキイ鳴る。』 焦燥が自転車を牽引する場合のほうが多いだろうから、おもしろい 『体を動かしていないのに猛スピードで移動しているような感覚があった。静的で、無から湧いた加速だ。』 『高い波がでこぼこの海面を低速で移動している。』 波が海面を移動している と思ったことない 『僕は服を着るみたいに何かをしてしまうんだよ、でも着る服を選ぶってすごく気持ち悪くない?』 マジでそんなことねえからよ
  • 2026年5月21日
    月ぬ走いや、馬ぬ走い
    『砂浜には、一夜明けてからほのかに乾いた、被害者たちが、傷痕を晒して牽引されたことで付着した血痕がなまなましい。』 織りかたうまい 『ぼくが彼女の恋人にたいして、緑の嫉妬に捉えられたかというと、そういうことはなかった。』 「緑の嫉妬」知らなかった 『ピストンの速さは彗星みたいに尋常じゃない。』 マジか 『みんなつながってるせいでわたしのはだかが全世界公開されるはめになっちゃったんだよ、ばーか。』 ほんとそうだな 『夜になると馬鹿な不良たちがバイクをがならせて走っていって眠れず、』 声以外もがなるんだ 『そう言って奈都紀の手は、おれの目を蔽った。』 男が運転するバイクのうしろに乗った女が目隠しして事故になるの、ねじまき鳥クロニクルとおんなじだ 『階級移動の困難な社会構造が生殖を通じて再生産されてしまうやるさなさ』
  • 2026年5月19日
    「フツーに生きる」がなんでできないのかやっと気づいたから聞いて
    『そして、成績に凹凸があることで大変だったのは「ふざけている」と思われかねないかということだった。 「別人が試験受けてるんか?」と講師に疑われたこともあった。誰が算数だけめちゃくちゃできひん奴に替え玉頼むねん。』 おもろ 『周りが目指しているからなんとなく未来に向かってペンを走らせるだけで、』 未来に向かってペンを走らせる 未来に向かっている時間のなかで自分の手指がペンを走らせているんだ おもしろい文章 『そしてだんだん連絡が来ることもなくなり、自然消滅という形でこのアルバイトはなくなってしまった。冷めきったカップルの別れ際みたいな終わり方をしたが、わたしにとってはいい思い出だし、幸せになってくれていたらいいなあと心から思う。』 自然消滅で終わるアルバイト←おもろ 幸せになってくれていたらいいなあと心から思う←うるさ 『そこで働けば自分が今まで創り上げてきた「かわいい」を証明することができるような気がして応募したのだが、ここで私の最大の弱点が判明した。』 わかる 商品としてパッケージ化するところまでやり遂げてこそ満たされるんじゃないかという幻想が動機だ 『私は見てわかりやすい特技があまりないので、とにかくデカい声が出ることをアピールし続け、デカい声で「さんぽ」を歌ったら採用してもらえた。』 おもろ 頭の中がかなり愉快になった 『今の私の環境を捨てて、全く異なるコミュニティの中で(私が思う)キラキラした生活だけをやっていきたい! と思うことは、これまで私を愛してくれていたその人たちにもとっても失礼なことだった。』 これ言えるのほんとすごいな 「その人たちにもとっても」のリズムがいい 『(略)お酒を片手に、適切な相槌を適切なタイミングで入れ込みながら話すことができなければならない。__________ほぼ音ゲーやんけ______________と私は思ったけど、(略)』 ガチでおもろい 『これまで「いい子」というレッテルにふさわしく生きてきた私がついに「悪い子」を通り越して「落伍者」という感じだ。』 「落伍者」笑った 『それでもやっぱり本人が自分の特性について知っていると、周囲の人に伝えられることが増える。正しい言葉で正しく配慮を求めれば、共同体でぐんと生きやすくなるだろう。』 言いかたも、まとめかたも上手いなー 『でも、就職しなかった人や世間に馴染めなかった人がそう思えるようになるまでの過程はなかなか明かされることがないんじゃないか。 私はそれをものすごく卑怯だと感じる。』 卑怯←たしかに でもそもそも、その過程の中で苦しんだり悩んだりすることがなかった人もたくさんいそうだな 『ここから私が学んだのは「人生はぬるっと変わっていく」ということだ。 現実の人生に大逆転は起こらない。少なくともその時に感知することはできない。でも本当に小さいところに現状を変えうるスイッチが転がっていて、それを無意識のうちに押せたら、少しずつ世界が変わって、落ちていた時には想像もできなかったようなところへ行くことができるのだろう。』 そのとおりや!!! うまいなー 『しかも、この「0か100か」の考えが厄介なのは「100%」という指標を「自分の中でのベストパフォーマンス」ではなく、自分の実力からはるか遠く離れたところに設定してしまうことなのだ。』 わかりすぎてつらい なぜ指標にすら夢を見てしまうのか 『でも私はみんなが思うよりもきっと命や生に強く執着しているよ。』 言いきってえらい この言葉にまた救われる人もたくさんいるだろう 『動機がないのに動機を話さなくてはいけないのだ。逆犯人。』 おもろすぎ 『起こられるといろんなところからいろんな意味を持った汗が噴き出してきて動機が止まらなくなってしまったりする。』 意味を持った汗 『自分の芯みたいなものはちゃんともっていないといけないけれど、その芯が尖りすぎて相手を刺してしまったらダメで、それがなかなかどうして難しい。突き抜けたり極めたりすることのほうが、私にとってはとても簡単なことに感じられてしまう。』 わかる ラジオで悩み相談に回答するときこの尖らせ具合の適宜調整を余儀なくされている 『人にも物にもとんでもなく執着してしまうタイプなのでなかなか悲しいが、私に操れるものなんて私の身体と思考だけだ。 この切なく悲しい事実を受け入れて生きたい。 実際そう考えて生きると疲れは減るし、自分らしく生きられるのだ。激情が身体から消えていくのはなんとなく寂しいけれど、まあそれでいいのだ。』 わかるー 自分の手に負える範疇のものごとを諦めることによって空いてしまった感情のスペースに喪失感をおぼえてしまうのが、とてつもなく悲しい ほんでまた埋めたくなってしまう 『まっすぐなエールが届いたらいいな。』 全編通してほんとうに巧みな文章のなかにこういう短い一文が唐突に出てくるとなんか心にくるな ほんとっぽさがある
  • 2026年5月15日
    ねじまき鳥クロニクル 第3部
    『ほとんどの夜の鳥はかしこくて用心深いという説明を少年は図鑑で読んだことがあった。』 かっこいい 鳥も少年も 『それから瞳の無機的な透明さも似ている。』 無機的な透明さまで遺伝すんな 絶望してまう 『そして何か考え事をするように二度か三度煙草を静かに吸ってから、今日の引力でも試すみたいにひょいと地面に落とした。』 いいね 『彼女はバッグから手帳を出し、小さな金のボールペンでそこになにかを書き込んでいた。』 金のボールペン!? と思ったけどべつにインクが金なわけじゃないか 『美容師は鏡の中の僕の顔を、まるでセロリの筋をいっぱい集めてそのままどんぶりに入れた料理を見るような目つきで眺めながら、彼女の指示にいちいち相づちを打っていた。』 ひどい! 『またファッション業界に彼のことをこころよく思っていない人間がいたとしても(もちろん何人かはいた。そこは心優しい友愛的な雰囲気に満ちた世界としては知られていない)』 おもしろい 『季節は秋で、空はあくまで高く、』 中学生のときの国語の授業で「あくまで」を使って例文を作りなさいという問題が出て、クラスメイトの女の子が「あくまで青い海」って答えて先生が微妙な顔をしてそれはちがうかなーって言ってたのをずっと覚えてる わたしは正しくねえか…?思ったから不思議で、まあでも先生の思っていることとかもなんとなくわかってそのままにしといちゃってたけど、合ってるよな? 『僕の両手には長いあいだ凝視された痕跡が残っている。』 どちらかというと、目のほうに残っているはず 『駐車場の水たまりで四羽か五羽の雀が熱心に羽根を洗っていた。』 これ見てみたい
  • 2026年4月25日
    ねじまき鳥クロニクル 第2部
    『おそらく、その啓示なり恩寵なりの発する熱が、私という人間の生命の核を焼き切っていたのです。私はその熱に耐えうるだけの力を持たなかったのでしょう。ですから、私は死ぬことを怖いとは思いません。肉体の死を迎えることは、私にとりましてはむしろ救済でさえあります。それは私が私であることの苦痛から、その救いのない牢獄から私を永遠に解放してくれるのです。』 自分にとって唯一ほんとうの人生がはじまったと思える瞬間があるように、唯一ほんとうの人生が終わる瞬間からというのもあるんだろうな 『岡田様がこの先幸せな人生をお送りになることを、陰ながら念じております』 念じる 強そう 『強い花の香り(その花の名前を僕はどうしても思い出すことができなかった)』 あの花みたいな 『「それで岡田様は私に何かお尋ねになりたいことがあるのではないですか?」 次々にいろんな人間が出てきて、いろんなことを僕に質問する。』 読者もみんな思ってますよ 『光線は息切れするみたいに闇の真ん中あたりに吸いこまれて消えた』 息切れするみたいに 『それから両方の手のひらを上に向けて、太陽の光を受けてみた。手のひらはすぐに温かくなった。皺や指紋のひとつひとつに光がしみ込んでいくようだった。』 わかるときある! 『水銀灯は人けのない路地に無表情な青白い光を投げかけていた。』 あらゆる光に表情があるとか思ったことないけどな そもそも光は無表情では 温度だけあって 温度は表情か 『私には新しい自分自身に慣れる時間が必要でした。自分というのはどういう存在なのか、それはどのように機能するのか、それは何をどのように感じるのか、そういうことをひとつひとつ経験的に把握し、記憶し蓄積していかなくてはならなかったのです。おわかりになりますでしょうか? 私の中にあったものはあらかたこぼれ落ちて、失われてしまいました。私は新しいものであると同時に、ほとんどからっぽに近いものだったのです。私はその空白を少しずつ埋めていかなくてはなりません。私というものを、あるいは私というものを形成しているものを、自分の手でひとつひとつ作っていかなくてはならないのです。』 第一の自分、第二の自分、といえるほど革新的な変身を経験したことはないが、変態ぐらいだったらすこしわかるかもな。空いてしまったスペースになにを入れるか、その選択はどういうプロセスを経て行われるか、神経ごと変わってしまったような感覚の中でなにをどう認識するか、ミクロからマクロまでそのすべてに意識的になる感じがある 『考えてみたら、加納クレタが僕に向かって微笑みかけたのはそれが初めてだった。彼女が笑うと、歴史が少しだけ正しい方向に向けて進みはじめたような気がした。』 よかったね 『私は自分の中にあるそのぐしゃぐしゃをうまくおびきだしてひきずりだして潰してしまいたかったの。そしてそれをおびきだすためには、本当にぎりぎりのところまで行く必要があるのよ。そうしないことには、そいつをうまくひっぱりだすことができないの。おいしい餌を与えなくちゃならないの』 とてもわかる、言葉にするのが上手い子だよ…… 『僕は僕を見失った。僕は僕に見失われていた。』 たしかに
  • 2026年4月19日
    ねじまき鳥クロニクル 第1部
    『その帽子もまた不吉に合っていなかった。』 そこまでの予感は逆に合っているんじゃないか 『なんだか空き家の窓から中をじっと覗き込んでいるような目だった。』 どんな目か思い浮かべてみたけど、わたしの好きな人たちの目ってみんなこんな感じかも それはどうなん 『彼女はまっすぐに手をのばして、僕の手のひらに手のひらをかさねた。そして目を閉じて、そのままの姿勢でじっとしていた。まるで不実な恋人を静かに責めているみたいに。』 めっちゃ説得力あるな 『しかし岡田様、ものごとの本質というものは、一般論でしか語れない場合がきわめて多いのです。』 そうだね 『入江を渡る夕暮れの風のやつなクールな声で僕は言った。』 うるさ 『それから彼は、〈どうせ忘れたんならずっと忘れてくれていればよかったのに〉という表情を浮かべて僕の顔を見た。それはなかなかストレートで雄弁な表情だった。』 雄弁すぎて台詞が長いのおもしろい 『君はうちの猫を見なかった、あれから?』 英語みたい 『勇気と好奇心は似ているものじゃないの?(中略)勇気のあるところには好奇心があって、好奇心のあるところには勇気があるんじゃないかしら』 知る勇気や知らない勇気というのはあるな 『自分が求めているものが手に入らない人生に慣れてくるとね、そのうちにね、自分が本当に何を求めているのかさえだんだんわからなくなってくるのよ。』 いる 『僕は思うのだけれど、ある種の思考のシステムは、その一面性、単純性の故に反駁不可能なものになってしまうのだ。』 ある 『僕には、僕自身の存在と他人の存在とを、まったく別の領域に属するものとして区別しておける能力がある(これは能力と言ってさしつかえないと思う。何故ならそれは、自慢するわけではないが、決して簡単な作業ではないからだ)。』 バウンダリー 『あなたの記憶にはきっと何か死角のようなものがあるのよ』 記憶が空間的なのおもしろい 『間宮中尉は自分の力でものごとを判断し、自分ひとりで責任を取ることに馴れた人物であるように見えた。』 いる 『私たちはそれについて何も語らないということによって、その体験を共有しておったのです。』 喋って分かちあうよりそっちの方が好きだ
  • 2026年4月18日
    君のクイズ
    3行目からクイズ入り はやすぎ 『僕はよく、思考がクイズに向かってしまう。』 思考が向かうんだ 『彼はナイフリッジを歩く登山家だ。両側は切り立った崖で、一歩間違えれば奈落に落ちる。答えが見つからなくても、誤った答えを口にしても彼は失格になる。』 おお 『やるべきことをやって、あとは世界が自分に追いつくのを待っている表情。』 解答後のクイズプレイヤーの表情全部これに見えてきた 『僕は世界のどこかにクイズ界の悪に裁きを下す神様クイズストスがいることを想像した。』 無理矢理すぎ 『今まで気づかなかった世界の豊かさに気がつくようになり、僕たちは戦慄する。戦慄の数が、クイズの強さになる。』 かっこいい 『たとえば、初対面の女の子に「どんな話題にもついていけるキャパはあるんで」と口にしたら、普通は思い出すだけで自分の首を切り落としたくなるほど恥ずかしいだろう。』 さすがにやりすぎです 『正解の「ピンポン」という音は、解答者だけでなく、出題者も肯定する音なのだ。』 子どもだもんな… 『口にしたあと、会場が変な空気になるかもしれないと恐れている。そこで我慢したせいで、僕は超人になってしまう。結果的に僕は魔法を使ったことになり、クイズプレイヤーの超人神話に加担する。』
  • 2026年3月17日
    個人的な体験
    個人的な体験
    『ものものしくサイレンを鳴らし善き市民たちの交通信仰を無視し、大都会の中心を草原を疾走するジープさながらに救急車をかけっていたあいだ、そのストイックな制服を充実させていた威厳をうしなって精彩を欠いていた。』 戦争から帰還した元兵士みたいだな 『かれの皮膚感覚や神経細胞は意識の制御から遠ければ遠いほど確実に、この季節この時間の素晴らしさと、いきいきした解放感をあじわっていた。』 あるね 『三人の若い助教授たちがコオフィを飲んでいた。』 コオフィ 『それも地方出身の文学部のメムバーは、』 メムバー 『しかし、快楽的な熱の箭がたちまち鳥の胃を刺しつらぬき、鳥は身震いから回復した。』 胃が刺しつらぬかれるのはめずらしい 『鳥はウイスキーの酔いに加熱しジンジン鳴っている眼球に力をこめて、鼬のようにすばしこく火見子をうかがった。』 眼球が鳴るのも 『ただ棘だらけで赤黒い欲望と不安のウニは溶けさらなかった。』 ビジュアルが先行しすぎだろ 『そしてもう鳥は眠りのイソギンチャクの触手の波状攻撃に、あと一分間しか抵抗できないのを感じた。』 眠りのイソギンチャク 『鳥は頭をふり深呼吸して、様ざまな脅威で鎧った二日酔のザリガニから身をまもるべく試み、』 二日酔のザリガニ 『そしていかにも自己閉鎖的な暗い眼をしている、痴漢みたいな顔を見た。』 具体的な罪名でたとえるのおもしろい 『こういう時、いちどは過度なくらいに慰められておかないと勇猛心をふるいおこして混沌から脱け出さねばならない時に、ぬけがらになってしまっているわ』 わかる 『鳥は疲労の蟹にとりつかれた。」 疲労の蟹
  • 2026年3月4日
    イデアの影 The shadow of Ideas
    『窓は東向きだから、今は日は差し込まない。』 光が差さないのと、その理由をわざわざ書いている 『夜なのに花が開いていて、それらが一つ一つ電燈のように明るかった。』 薔薇が明るいのはおもしろい 『辛いことがあったときには、時間的にも、地理的にも、そこから離れることが効果的です。時間は自由になりませんが、距離を取ることはできます』 そのとおりだけど、それが叶わない場合はどうしよう 『彼女は、自分の欲望というものを具体的に測れなかった。』 こいつのことを、自我のないテイカーだと長いこと思っていたが、この状態のことはすごくよくわかる でも欲望というのは自分では生産するものではなく、他者から盗むものという言葉も思い出し、やっぱり人との関わりが極端に少ないのはいけないな、とも 主体の欲望などないのかもしれない 『黙っていれば、誰も傷つかない。自分の精神だけが、なんとかこれを包み込んで、ずっと守っていけば良い。それは、真珠貝のようなもの。少しずつ自分の体液で包んでらそれを宝物のように仕舞っていれば良い。それで、苦しくなってもかまわない。むしろ、苦しむことが、自分の使命なのではないかとさえ思う。』 苦しむことそのものが本質の使命などない 『あのディーゼルカーに並んで座り、窓の外を眺めているときは幸せだった。幸せというのは、躰を寄せて、同じものを見ることなのだと思った。』 わかるよ 『ここでこの人はこんなことを言うのだ、とわかっているから、こちらも丁寧に受け答えができる。台詞が決まっている舞台に立った役者のように、心を込めて演じることができる。』 接客が気持ちいい理由だな 『したがって、生きていても、死んでいても、本当のところ、違いはなにもないんだよ』 生きてても死んでてもどっちでもいーんだよ愛があるだけ♡ 『午後の日が、列車の影を草原に落としている。自分の影も、あの列車に乗っているのだろう。』 物語中で影が重大なモチーフであることはさておき、これはたしかにな
  • 2026年2月25日
    ピクニック部
    ピクニック部
    『フェルメールという画家はあの独特の青色を得る為、ラピスラズリを砕いた顔料を用いたそうです。』 砕くという動作はかっこいいなあ 『記憶って三歳くらいまでしか遡れないっていうじゃない? その反対に未来の記憶みたいなものがあるとしてね、幾ら先に進もうとしても三〇代の私は観えないのよ。せいぜいが二◯代前半。別に若く美しい間に永遠の存在になりたい____というナルシスティックな気持ちからでもないの』 わかるよ、若い時代はゆっくり過ぎていくからどんだけ想像しようと努力しても未来には辿りつかないって感じする わたしも高校時代の友だちに28歳で死ぬことを宣言していた 『カヲル、可愛いって涙が出るものだったんだね。可愛いって胸が苦しくなるんだね。』 そうだよね 『君達は”可愛い”と”唆る”を、同義語として使用している。その無神経さと粗雑さがら僕は赦せないのだ。』 どっちの意味が込められた「可愛い」かはわかりやすいよね 『可愛いものが大好きですが、僕は男です。だから常々、男らしくありたいと思っています。女性はシスターボーイになれない。男であるからこそシスターボーイたり得る。ならばシスターボーイとして僕は誰よりも男らしく生きたいです。』 女装が最も男らしい行為というあれだ 女子がどのようにして女子なのか、なにが女子たらしめているのか 『私はそのお好み焼きをおかずに、ご飯を食べるような恋をしたことに、一欠片の後悔もありません。』 おもろ。そんな恋はない
  • 2026年2月20日
    サンセット・パーク
    サンセット・パーク
    『自分の描く人体が、生きていることの奇跡のような奇妙さを伝えてくれればと彼女は願っている。それ以上でも、それ以下でもなく。美という観念に興味はない。美なんか放っておけばいい。』 精緻な言葉を使いたいと思うことはある 『鉛筆ペニス』 そんなものがあるの? 悲運の積み重ねともいえる人生を送ってきたマイルズに対し、アリスは戦争から帰還した兵士のように若者と隔たっていると感じる。戦闘を決して語らない閉ざされた老齢の元兵士だと感じる。 大きな葛藤や傷を抱えた人間に対して魅力を感じる、っていう話は友だちからもよく聞く。エレンが『一方(写真)は想像に何ひとつ任せないが、もう一方(ドローイング)は全面的に想像の領域に属し、したがってこれらのドローイングに取り組むとき、彼女の存在全体が燃えるように熱を帯びる。』ように、相手の事柄が自分自身の体内に食い込んで想像と一体化したとき、その存在が急激に自分ごととして思えるようになって自然と好意が生まれるのかな? なんか単純接触効果の強化版みたいな話だな。たとえ接触が一度きりだとしても内容が激しかったらいいのか、まあそれはそうかすべての恋は一目惚れを時間で薄めたようなものか すごいなー共通するいろんなモチーフが登場人物のそれぞれの年代にばらばらに登場する! 各々がマイルズに対して好感を持つ理由を明確に言葉にしてくれるのでありがたい。人称が章によって変わる小説をひさしぶりに読んだけどこういう面白さがそういえばたしかにあったな ああ、愛しい君よ。自分が愛おしい存在だったことがいままであっただろうか。→言葉にしてはじめてそういうことになるんだから 『七年半(七年半!)』 これ好きなんだよな、地の文で()を使って、自分で自分に驚くやつ。ここだけ声が聴こえるもんな
  • 2026年2月10日
    バウムガートナー
    バウムガートナー
    『そのことは十年ずっと知っていた。そしてこの十年ずっと、そのことを知らずにいるために全力を尽くしてきたのである。』 こういう状態にある人は多いだろうな 『なくなった脚や腕がかつては生きた身体につながっていたように、いなくなった人もまた、かつては自分以外の生者につながっていたのだ。生き残った側の人間は、自分の切断された部分、自分の中の幻の部分が以前深い痛み、聖性などとは無縁の痛みの源になりうることを思い知る。』 そうだといい
  • 2026年1月23日
    ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹
    ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹
  • 2026年1月15日
    銃 (河出文庫)
    銃 (河出文庫)
    機械の銃に同情したり愛されたいと願ったりするのは、神への信仰に似てる ラストの情けない狂い方がよかった! 構成がしっかりしている
  • 2026年1月12日
    カッパのカーティと祟りどもの愛 1
    宮崎夏次系を全部読む 見る箇所が多すぎて、でも続きが気になるからはやくページを捲っちゃって、眼が忙しいし足りない ぞっとするほどおもしろかった
  • 2026年1月12日
    ユリイカ2023年5月号 特集=〈フィメールラップ〉の現在
    ユリイカ2023年5月号 特集=〈フィメールラップ〉の現在
    九段理江の短編、いろんなところで高い評価のうわさを聞いてたからわく♪と読んでみたら想像の30倍ぐらい魅力があった そんなのありかよ COMA-CHI × valknee × 渡辺志保 の座談会もおもしろかった(ᐡ•͈ ·̫ •͈ᐡ ) 成功したラッパーほど経済的にも交友的にも満たされていくからラップに怒りが表れなくなる、というの笑った B BOY PARKのMCバトル2005、両国国技館での決勝で、女性であるCOMA-CHIが土俵に上がることを「超特例で」許可されたというエピソード、どん引いたとともに、え、許可されたのすご、と思った… 2005年以前にも何回か取り沙汰されてる問題だと思うんだけど、何回ぶち当たったら壊れる壁なわけ
  • 2026年1月12日
    わたしはラップをやることに決めた
    おもしろかったー( ⸝⸝◜𖥦◝⸝⸝ ) ユリイカのフィメールラップ特集号に収録されてる九段理江の創作を読むまえにちょっとでも正史に触れておきたいなと思って一緒にAmazonでポチったんだけど、お気に入りの曲もたくさん見つけられたし、めっちゃ読んでよかった
  • 2026年1月11日
    なくてもよくて絶え間なくひかる
    なくてもよくて絶え間なくひかる…… 「並木くんと同じになりたかった。」←えげつない肯定のことば、言いたいし、言われたいわね 「私は並木のこと好きだもの。」と言われて逆立ちしてそのまま走り去るところ、よかった
  • 2026年1月11日
    BOXBOXBOXBOX
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