
うさみ
@usami
2026年5月22日
すべてがFになる
森博嗣
読み終わった
借りてきた
・ミステリー初心者だけど、最近「方舟」を読んで読書のワクワク感を思い出した。何か他のミステリーも読みたくて、人気ランキングか何かで一位を取っていたものを読んだ。
・とにかくすごかった。登場人物みんな頭がいい設定なので、とにかく会話が難解。理系的な話も多く、雰囲気で読んだ部分もある。「方舟」に比べると重厚な感じがあった。難しくはあったけれど、展開の意外性や登場人物の掛け合いは素直に楽しめた。
・p319、ボトルシップを見た犀川の思考
「ばらばらで入れて、中で組み立てる。
また、ばらばらにして外に出す。
言葉だけが脳裏を過ぎる。
機械ならできるが……人間ではできない。」
ここで、密室の中に真賀田四季の子供がいるのでは? という予想はあった。しかしまさか、子供に自分を殺させる計画を立てていたことや、実際の死体が四季ではなく、子供のものだったなんて予想もしなかった。
さすが有名なミステリーだけあって展開が読めない。ネタバレを知らずに楽しめてよかった
・ところどころ出てくる、思想がよかった。
例えば、「人間にとって死が正常で、生はバグ。寝ている人が起こされると嫌がるように、人は覚醒を拒絶する」
私は死が怖くて仕方がないので、こういう考え方ができたらいいなあ……と思った。
・あとは以下も面白い視点だと感じた。
「日本では、一緒に遊ぶとき、混ぜてくれって言いますよね。混ぜるという動詞は、英語ではミックスです。これは、もともと液体を一緒にするときの言葉です。外国、特に欧米では、人間は、仲間に入れてほしいとき、ジョインするんです。混ざるのではなくて、つながるだけ……。つまり、日本は、液体の社会で、欧米は固体の社会なんですよ。日本人って、個人がリキッドなのです。流動的で、渾然一体になりたいという欲求を社会本能的に持っている。欧米では、個人はソリッドだから、けっして混ざりません。欧米では、個人はソリッドだから、けっして混ざりません。どんなに集まっても、必ずパーツとして独立している……。ちょうど、土壁の日本建築と、煉瓦の西洋建築のようです」


