taisho "カウンセリングとは何か 変化..." 2026年5月26日

taisho
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@y_general_d
2026年5月26日
カウンセリングとは何か 変化するということ
東畑先生の集大成。人がカウンセリングでどう変わるのかを臨床形式で教えてくれる素晴らしい本。 今破滅の危機にある人には生存戦略としてのカウンセリングを、生存は出来ているが心を閉ざしてしまって実存が出来ていない人には精神分析を始めとする冒険としてのカウンセリングを。 相手に合わせて、カウンセリングは行われる。うまく行く時もあれば、嵐が来ることもある。 それでも、変わろうと頑張った先に新しい人生がある。 一人一人に物語はある。それをカウンセリングを通して語ってくれる良書でした。 ただ、世の中はこんな風に生存に苦しむ人が気軽にカウンセリングを受けられるわけではないので、あくまで金銭的に余裕のある人が受けられるもの、若しくは相当な覚悟で受けるべきものだと僕は思う。 だって一回のカウンセリングで1万円とか行ったりするもの。うつで休職するような子が真っ先に選ぶ選択肢にはなり得ない。つまり精神科・心療内科に行って、投薬治療を受ける。最近は心療内科はコンビニ化してるから、通い始めるのは簡単だ。しかし、投薬治療では診察は基本3分〜5分診療なので、心や社会を変えるアプローチは取ってくれない。症状の悪化は投薬量を増やすことでしか対応してくれない。そうして依存が増すばかりなので、ほとんどの人は自分で心や社会を変えるしかないのだ。 それに、東畑先生も言う通りカウンセリングを受けるのは結構しんどいもので、特に生存の危機にあるうつ患者が1時間カウンセラーとしゃべるのは辛い。通うのも億劫になる。とりあえず生存は出来てる人でもカウンセラーに心を揺さぶられてめちゃくちゃ腹立てたりするのに、最後までやり切れる人がどれだけいるかって話だ。 本書はそれをやり切った東畑先生の患者さんたちの事例をもとに構成されているはずなので、うまくいったケースだけが本書には並んでいると考えるべきなのだ。 確かに東畑先生の語るカウンセリングは素晴らしい。けれども、こんなに素晴らしい治療を全う出来る人が果たしてどれだけいるのか、こんな治療を受けたい、良くなりたいと願ってるいる人がどれだけいるのかを思うと、やり切れない思いを自分は持ってしまった。 今は東畑先生の語るカウンセリングはとても贅沢なものに僕には見えるけれど、いつかこれが当たり前のオプションになって、先生の言うような一人一人が抱える物語をちゃんと生きられるような世の中になるといいな。 今の世はなんでも薬に頼り過ぎなんだよ。金ヅルにされちゃうから治らないし治ったって言ってもらえないのにね。
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