

taisho
@y_general_d
- 2026年7月12日
ミドル・エイジ・ビギンズ東畑開人読み終わった自分もぼちぼち対象年齢だし、色々悩める年頃だし、ってことで読んだ。 仕事における中年危機かあ、そんなのまだ意識したことないなあ。そりゃ部下も出来たしこれから管理職の道を進んでいくつもりだけど、仕事においては自分はまだまだ青年期だと思うなあ。学ばなきゃいけないことなんて未だたくさんある。というかどんどん増えてる。仕事の観点では、現代は中年期においても青年に戻り続けなければいけないんだろうね。 河合隼雄の『中年危機』は愛や孤独がテーマらしいから、そちらの方が気になる。とりあえずpha氏の『パーティーは終わって、中年が始まる』は買った。 インタビューした相手の中では、尾崎世界観氏との対話が面白かった。カードは全部場に出てしまった。この手持ちでこれから生きて行くしかない。そうだね、と思う自分と、それでも、と思う自分。この揺らぎにいるのが今の自分。これ以上は上手く言えないけど、これからの人生が一本道なんてことはあり得ない。色んなところから示唆を得て、自分の人生を豊かなものにしたいね。 - 2026年6月29日
- 2026年6月27日
マリエ千早茜読み終わった今日は離婚物。離婚したら元夫は他人なのだ。基本関わってはいけないのだ。ウザいと思われるだけ。なるほどなぁと思いながら読む。 「尊先輩、遊びたいんですか、結婚したいんですか」 このセリフも男には効くのでは無いか。主人公だってそうじゃないか、と突っ込みを入れたくなるが、そこは突っ込んではいけない。正論はモテない。 「女の人の身売りですよ、婚姻って」 婚活に精を出す香織さんのドス黒い台詞。 本作はバツイチアラフォー女性の婚活と恋愛の対比がテーマの一つなので、どうしても婚活サイドの女性が禍々しく見えるが、主人公が少女漫画の主人公過ぎるのでどっこいどっこいだと思う。 大企業の女性役員で離婚したら7歳下のイケメンとお料理仲間になって恋仲になるって恵まれすぎやろ!そりゃ香織さんもこんな台詞吐くわ! 女性向けのエンタメだからいいけど、あれだけアラフォー男性が若い子を好む風潮を嫌悪する世の中で女性が主人公ならそれ許されるんかーい、と突っ込みたくはなった。婚活の逆サイドとして描く「結婚に繋がらない(かもしれない)恋愛」って意味で描かれてるんだろうけども。 僕は男性側なので、主人公に感情移入は出来ないけれど、エンタメチックでテンポの良い話だった。ドラマ化意識してるのかなって感じるくらい。 まあこうして感想文書いちゃうくらいには面白かったですよ。僕は理系の本田さんが不憫でならなかった。彼は何も悪くない。めげずに経験値を貯めればいい人は見つかるはずだし、彼みたいな人にいい人を巡り合わせるのが結婚相談所の本領であって欲しいものだ。 - 2026年6月26日
火星の人アンディ・ウィアー読み終わった早川書房セールにて入手。やっぱりアンディ・ウィアーは面白いねえ。初っ端からスリリングな展開が続いて長くてもどんどん読めちゃう。科学知識は無いので場面のイメージが湧かないところも多いけど、まあそんなものよね。どうしても物足りなければ映画で補えば良いし、映像が無くても十分に楽しめるのが彼の作品の良いところだも思う。主人公が良いキャラしてるのが良い。 ベタかもしれないけど、こういうハリウッド映画チックな冒険物って読んでて楽しいよね、娯楽の王道。 - 2026年6月23日
君のクイズ小川哲読み終わった小川哲らしい、ロジックでガッチリ固められた結末で、魔法のようなゼロ秒解答の答えとしては余りにも現実的かつ非クイズ的でガッカリした読者もいたのではないだろうか。僕は結構好きなのだけれども。三島のアプローチと辿り着いた結論が好ましく思える。 本庄絆ってなんかメンタリストっぽいよね、そんなくだりもあったっけか。メンタリストっぽいというと、途端に胡散臭くなるの何なんだろうね。ただの心理戦かよってなっちゃうからなのかな、自分に都合良く御涙頂戴な結末を作り出しちゃうあたりに白けちゃうからなのかな。まあ本人(真相)との再会シーンはあまり読んでて気分の良いシーンでは無かったな。推理小説の種明かしはスカッとしたいもんね。 まあそこはともかく、クイズをテーマにした話は貴重だし、構成はすごく良く出来てると思う。一気に読んでしまった。面白かった。ただ犯人の人間性がメンタリストっぽくてキモかっただけなんだ。 - 2026年6月22日
四維街一号に暮らす五人三浦裕子,楊双子読み終わった楊双子さん2冊目。前回の作品と比べると百合要素が大変強くて、こちらが本領なのだろうなと思う。 日本の作品が好きなのだろうね、コナンや金田一などがネタとして出てくるあたりが大衆小説家っぽさがある。 台湾政府の補助を受けて作られた作品、というところも面白いよね。日本だとそういうの無さそうだし。 ただ、肝心のストーリーについてはオチがちょっとよく分からなかったし、作者の政治思想とか亡くなった双子の片割れさんとの関係とか、台湾内部の人種構成とか、台湾統治時代の日本料理ネタなんかが混ざってるのは分かるけどキレイな混ざり方じゃないっていうかただ混ざってるだけというか、昇華された感じになってないように感じた。まあでも、前作と同様台湾に興味の持てる作品でした。 - 2026年6月5日
台湾漫遊鉄道のふたり楊双子読み終わった読了。今年読んだ中で一番かも。植民地文学の金字塔だと思う。さすがブッカー賞。エンタメ性がふんだんにあって、尚且つ日本統治下の台湾人と日本人の関係を愛でさえ超えられない壁として表現するって凄いなと思った。台湾に行きたくなる本。台湾が中国になる前にいつか行きたいものだね。 - 2026年6月2日
台湾漫遊鉄道のふたり楊双子読んでる日本統治下の台湾×日台の職業婦人のバディ×鉄旅×食べ歩き、いやこれもう日本の読者狙い撃ちされてる気がする…!と思って即買いし即読み始めた本。 私乗り鉄なのでいつか台湾行って鉄旅してみたいんですよね。とっても面白そう。まだ読んでる途中だけど杜甫とか四書五経の類とか引用されてて(前に読んでた光圀伝に続き)当たるときは当たるなあと思いながら読んでます。 日本の作家にはない文化的素養が感じられてとても良いし、一方で出てくる女性たちが溌剌としていて、奥ゆかしくも快活さが伝わってくるやり取りがこれまた新鮮で良いです。 悩ましいのは漢字が読めない…!ルビが欲しい…!引用文が分からない…! まあそれは海外文学のご愛嬌として、これは久しぶりにいい感じで期待を上回ってくれそうなお話のようです。読んでて楽しい! - 2026年6月2日
光圀伝 上冲方丁読み終わった上下巻完読。上巻の方が読みづらかったな、さすがに四書五経の基礎知識無いと分からんやり取りはキツい。そこまでの古典は未読なんよ。話の合間に入ってくる独白章も最終盤まで意味が分からず悩ましかった。 ただ、下巻に入るあたりからするする読めるようになって、冲方丁なりの大河を書こうとしてるのかなと思うようになった。水戸光圀公あたりの時代ってこんなにおもしろいのな。『べらぼう』完走した後だと非常に興味深い。かなーり頭でっかちな感じはするけどね。仮に出来たらかなーり硬派な文化系大河になりそう。 しかし、ラストのやり取りには驚かされた。そこに繋げるのか、と。見事でした。 - 2026年5月29日
プリズム百田尚樹読み終わった多重人格のサブ人格との恋愛、というストーリーそのものは丁寧で興味深いものだったが、いかんせん昼ドラみたいな(おっさんが描く)人妻の不倫物って感じが強くて、その描写はキモいの一言に尽きる。 赤沢大臣が国会答弁にて百田氏に本書を絶賛したエピソードから手に取った本だったが、百田氏の恋愛物はもういいかな。 - 2026年5月26日
読み終わった東畑先生の集大成。人がカウンセリングでどう変わるのかを臨床形式で教えてくれる素晴らしい本。 今破滅の危機にある人には生存戦略としてのカウンセリングを、生存は出来ているが心を閉ざしてしまって実存が出来ていない人には精神分析を始めとする冒険としてのカウンセリングを。 相手に合わせて、カウンセリングは行われる。うまく行く時もあれば、嵐が来ることもある。 それでも、変わろうと頑張った先に新しい人生がある。 一人一人に物語はある。それをカウンセリングを通して語ってくれる良書でした。 ただ、世の中はこんな風に生存に苦しむ人が気軽にカウンセリングを受けられるわけではないので、あくまで金銭的に余裕のある人が受けられるもの、若しくは相当な覚悟で受けるべきものだと僕は思う。 だって一回のカウンセリングで1万円とか行ったりするもの。うつで休職するような子が真っ先に選ぶ選択肢にはなり得ない。つまり精神科・心療内科に行って、投薬治療を受ける。最近は心療内科はコンビニ化してるから、通い始めるのは簡単だ。しかし、投薬治療では診察は基本3分〜5分診療なので、心や社会を変えるアプローチは取ってくれない。症状の悪化は投薬量を増やすことでしか対応してくれない。そうして依存が増すばかりなので、ほとんどの人は自分で心や社会を変えるしかないのだ。 それに、東畑先生も言う通りカウンセリングを受けるのは結構しんどいもので、特に生存の危機にあるうつ患者が1時間カウンセラーとしゃべるのは辛い。通うのも億劫になる。とりあえず生存は出来てる人でもカウンセラーに心を揺さぶられてめちゃくちゃ腹立てたりするのに、最後までやり切れる人がどれだけいるかって話だ。 本書はそれをやり切った東畑先生の患者さんたちの事例をもとに構成されているはずなので、うまくいったケースだけが本書には並んでいると考えるべきなのだ。 確かに東畑先生の語るカウンセリングは素晴らしい。けれども、こんなに素晴らしい治療を全う出来る人が果たしてどれだけいるのか、こんな治療を受けたい、良くなりたいと願ってるいる人がどれだけいるのかを思うと、やり切れない思いを自分は持ってしまった。 今は東畑先生の語るカウンセリングはとても贅沢なものに僕には見えるけれど、いつかこれが当たり前のオプションになって、先生の言うような一人一人が抱える物語をちゃんと生きられるような世の中になるといいな。 今の世はなんでも薬に頼り過ぎなんだよ。金ヅルにされちゃうから治らないし治ったって言ってもらえないのにね。 - 2026年5月4日
- 2026年4月23日
82年生まれ、キム・ジヨンチョ・ナムジュ,斎藤真理子読み終わった時間が余ったので積読本を崩した。評判はもちろん知っていたので、古本屋で見かけて即買いした本。 自分はジヨンの夫はジヨンが過去に出会ってきた男達の中では圧倒的にまともだと思うが、ジヨンが抱える困難の前にはなす術が無い。あれ以上まともな対応はなかなか出来ないと思う。良いパートナーに恵まれたのに、ジヨンは悲しみ、怒りの感情ばかり放出している。お互いにベストを尽くしても幸せになれないのであれば、それはもう社会が悪いんだとなるのは仕方ない。ただ、ジヨンの夫に同情しちゃうかな…君の家も大変だね、と。彼にはどうしようもないもの。 これは個人レベルの夫婦の努力に焦点を当てるべきものではなく、ジヨンの生涯を通じてその社会(特に多くの男性の価値観)を断罪する為に書かれているものだと思うべきなんだと思う。個人レベルの視点で考えると詰みそう。 僕もジヨンの夫並みでありたいとは思うけど、あれじゃジヨンに引っ張られてメンタルやられちゃうよ。僕ならもたないわあ… - 2026年4月22日
- 2026年4月14日
モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)宮下規久朗読み終わったGWに大塚美術館に行くので、積読していた本書でちょっと予習。見開き1ページで一節が区切られているので仕事中の昼休みに読むのにちょうどよかった。 - 2026年3月25日
明け方の若者たちカツセ・マサヒコ読み終わった透明感が凄い。二十代前半ってこんな感じだったなあ、こんな一途な恋愛したかったなあと思う。ネタバレにはなるが、それが禁断の恋愛だってところは一旦置いて読むべきだと思う。そこを否定してしまうと何も面白くない。自分の価値観的にありかなしかはともかくね。 - 2026年3月24日
お探し物は図書室まで青山美智子読み終わった軽く読めて、短いお話の中で悩める登場人物たちがちゃんと答えを見つけていく優しい物語。 そこが逆に物足りない、ファンタジーみたい、となるのだろうか。確かに出来過ぎた展開ばかりではある。 けれども、世の中そんなに甘くないと斜に構えずとも優しい世界は結構あるもんだよ、と思う。 刺激は少ないかもね。でもそういうのもたまには良いと思うな。上質な低刺激。 - 2026年3月18日
虚弱に生きる絶対に終電を逃さない女読み終わった部下の女の子の体調について妻に話したら、「自分と同じ体力だと思っちゃいけない」とこの本を薦められて読んだ。 妻も虚弱系だし、共感するところ多いんだろうなと思うし、自分だって健康体ではあるけどお腹が弱く人には分からないだろうところで苦労している身なので「さらけ出してるなあ」と感心した。 他人をケアする上で、その人のステータスに注意を払うって大事なことだと思うんだけど、人それぞれ大なり小なり自分の体調管理には苦労してるもんよね。この人はその極北っぽいけど。 自分と人とは違うんだと意識しながら配慮していくしか無いよね。自分ならこうはならない、自分ならこうする、なんて自分目線だけで接してはいけない。気を付けないとね。 - 2026年3月12日
木挽町のあだ討ち永井紗耶子読み終わった映画が気になって、観に行くかもと読んでみた。 芝居町の皆が優しい。定められた仇討ちに悩む主人公との対比が良くて、スルスル読めてしまった。 ただこれを映画化すると原作そのままにならない?映画に行くかどうかはもう少し悩むことにする。 - 2026年3月1日
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