
lenco
@lenco
2026年5月26日
白ゆき紅ばら
寺地はるな
読了
読みながら、子どもの頃のいろいろなことが次々と思い出されて苦しくて、はじめから最後までほとんど泣きながら読んだのだけど、最後、「あれ、ここにも道が」のところでもう限界だった。
最後の数ページを残して、ベッドの中で号泣した。多分クライマックスはそこじゃないとはわかっていても、わたしにとってのトドメだった。
祐希も紘果もどちらもわたしのなかにいて、ふたりだけど混ざり合ったひとり、みたいなのがかつての自分なのかも、と思ったりする場面がたくさんたくさんたくさんあって、とにかくそれがどれもものすごく苦痛だった。
だって、文章がうますぎる。巧みすぎる。血液とか花とか星みたいに、はじめからきれいだと天が決めたものたちと同じくらいによくできている。だから、途中で何度もやめたいと思ったけど最後まで読んだ。
あの環境で、祐希がなぜかはじめから持ち合わせている精神の健やかさという武器。それがいつのときもかならず、きらきらとホログラム箔のように光っていた。
すっごく苦痛な読書の時間だったけど、その苦痛はたしかに心地のよいものでした。最高。