白ゆき紅ばら
33件の記録
結@yi_books2026年5月26日読み終わった『白ゆき紅ばら』 寺地はるな 当事者にしかわからない地獄があって、時には当事者にも気付けない地獄があること。 前を向いて生きる祐希に、大切な人を守ろうとする紘果に、自分も当事者であろうとする英輔に、尊敬の気持ちでいっぱいになった。 祐希にも、紘果にも、英輔にも、保にも……。幸せであって欲しいと願うばかり。

lenco@lenco2026年5月26日読了読みながら、子どもの頃のいろいろなことが次々と思い出されて苦しくて、はじめから最後までほとんど泣きながら読んだのだけど、最後、「あれ、ここにも道が」のところでもう限界だった。 最後の数ページを残して、ベッドの中で号泣した。多分クライマックスはそこじゃないとはわかっていても、わたしにとってのトドメだった。 祐希も紘果もどちらもわたしのなかにいて、ふたりだけど混ざり合ったひとり、みたいなのがかつての自分なのかも、と思ったりする場面がたくさんたくさんたくさんあって、とにかくそれがどれもものすごく苦痛だった。 だって、文章がうますぎる。巧みすぎる。血液とか花とか星みたいに、はじめからきれいだと天が決めたものたちと同じくらいによくできている。だから、途中で何度もやめたいと思ったけど最後まで読んだ。 あの環境で、祐希がなぜかはじめから持ち合わせている精神の健やかさという武器。それがいつのときもかならず、きらきらとホログラム箔のように光っていた。 すっごく苦痛な読書の時間だったけど、その苦痛はたしかに心地のよいものでした。最高。
おとぎ@riotogi5172026年5月21日読み終わったページを捲る手がこんなに億劫になった本は初めてだった。 表紙を見てグリム童話のタイトル?ファンタジーの話?と思っていたのに、暗くてジメジメしてた。 つらくて、苦しくて、でも素敵なお話だった。 こういう話は私にはやはり縁のない話だと思うし何を言っても綺麗事にしかならない気がして、なんと言えばいいのかわからない。 知識として私の血肉になった、というのが一番近い気がする。 私の好みのストーリーではないのに、好きだった。 保の未来が見たい。
藤間あわい@awai_moji2026年5月19日読み終わった良い子は天国へ行く。悪い子はどこへでも行ける。 帯のこの言葉とカバーの手触り(おそらくベルベットPP)、そして装丁に惹かれて購入した本だった。以前から寺地はるなさんの作品を読んでみたいと思っていて楽しみに読み始めたが、想像に反して終始じっとりと嫌なまなざしが胸に絡みついてくる生々しい物語だった。けれども、それだけでは終わらないところが好きだ。それぞれの場所で必死に戦い抜いた主人公二人の結末には希望も見えて闇の中にすっと一縷の光が差し込んだような読後感だった。『ババヤガの夜』の作者、王谷晶さんの解説も素晴らしいのでぜひ。

mika@towa_towa2026年5月16日読み終わった世間に対して、善いことをしているふりって、いくらでもできるよなと思う。 それぞれの事情や深いところまでは、他人はわからない。 この本に登場する、「主人公を本当の意味で助けてくれた」人たちが、美化して描かれていないことにとても共感した。 本当の善人はとても普通の人たちで、案外「仏のような人」はそうでもないのかもな、と思ったりした。


- とうひ@ohirune_touhi2026年5月10日読み終わった面白かった。という言葉が適切かわからない。 冒頭から漂ってた不穏な空気の正体が明かされていく毎に目を背けたくなった。 物語に感情移入すればするほど腹が立って気持ち悪くて、読むのを辞めてしまいたくなる。 でも祐希がどうか救われてほしいという一心で読み進めた。 英輔が心の逃げ道を、先生が身体の逃げ道を作ってくれた。2人が登場した時の安心たるや。 祐希の周りに現れる2人の存在がこの物語を柔らかく少しずつ浄化していってくれたように思う。 進むにつれて紘果も自分なりに、不器用だけど誰よりも1番強く他者を守っていたことがわかってとても苦しくなった。 祐希が、紘果が、どうか今も2人で幸せに笑えてますように。
そめ@s_o_m_e2026年5月6日読み終わった善意で舗装された地獄への道を進むしかなかった主人公。助けてくれる人たちの手をためらうことなく取れる強さがあり、自分たちで幸せになってみせるというパワーに溢れていて、良い読後感。

ふぶき@efb_04072026年4月24日読み終わった英輔のキャラクターが明るくて救いになるかと思いきや…お姫様は王子様と結婚しました。めでたしめでたしという構成にバカにするなよ女だけでも幸せになれるわとキレている感じが良かった。

mayu.@mayu_2026年4月18日読み終わった不穏な空気が漂い続ける中、胸の中に広がる苦い想いと息苦しさ。苦しいのに読むのを止められない。実奈子さんと志道さんの2人が運営する「のばらのいえ」は行き場の無い母と子を受け入れ共同生活を送る場所。 幼い頃に呪いのように「お前は悪い子だ」とか「お前は何もできない」という言葉を浴びせられて育った子供は大人になっても呪いを背負ったまま生きる。 子供は与えられた居場所と役割を選ぶことができない。子育てを投げ出して歪んだ愛を与える大人達の勝手さが虚しい。 どうかこの先幸せでありますように…と願いながら読み終えた。




















