

lenco
@lenco
読んだ本、読んでいる本のなかで記録に残したいな、あるいは言いたいことがあるなと思う本を思いついた順に気まぐれに並べています。わたしの宝石箱みたいになるように。
- 2026年5月26日
白ゆき紅ばら寺地はるな読了読みながら、子どもの頃のいろいろなことが次々と思い出されて苦しくて、はじめから最後までほとんど泣きながら読んだのだけど、最後、「あれ、ここにも道が」のところでもう限界だった。 最後の数ページを残して、ベッドの中で号泣した。多分クライマックスはそこじゃないのだとは思うのだけど、わたしにとっては一番泣けた。 祐希も紘果もどちらもわたしのなかにいて、ふたりだけど混ざり合ったひとり、みたいなのがかつての自分なのかも、と思ったりする場面がたくさんたくさんたくさんあって、とにかくそれがどれもものすごく苦痛だった。 だって、文章がうますぎる。巧みすぎる。血液とか花とか星みたいに、はじめからきれいだと天が決めたものたちと同じくらいによくできている。だから、途中で何度もやめたいと思ったけど最後まで読んだ。 あの環境で、祐希がなぜかはじめから持ち合わせている精神の健やかさという武器。それがいつのときもかならず、きらきらとホログラム箔のように光っていた。 すっごく苦痛な読書の時間だったけど、その苦痛はたしかに心地のよいものでした。最高。 - 2026年5月25日
菜食主義者きむふな,ハン・ガン読んでる - 2026年5月23日
海をあげる上間陽子手離したくないこの本を、わたしはいつも可能な限り鞄に入れて持ち歩いている。じつは二冊持っていて、一冊はいつも家の本棚に置いてある。 いつも持ち歩いている2冊めは、一度ある人にあげたことがある。そこからまた本屋さんで一冊買ったから、今鞄に入っているのは所持数としては2冊めだけど買った数としては3冊めだ。 その人に会って話しているとき、たまたまこの本の話になった。その人が「興味あるから、つぎ本屋に行った時に買ってみる」というので、その時持っていた『海をあげる』をその場であげた。 興味あるから、は本心だったかわからない。社交辞令だったら迷惑だっただろう。わたしは自分の好きなもの、大切だと思っているものを、本に限らず他人に勧めるのが大の苦手だ。理由はかんたんで、わたしがそれをされるのが大大の大の苦手だからだ。 おすすめの本全巻を頼んでもないのに自宅に宅急便でドンと送ってくる、みたいな行為、本当に本当に勘弁してほしい。たとえ一冊の文庫本でもいやだ。よほど相手のセンスを信頼しているなら別だけれど(心が極狭なのはわかっている)。 それなのに、わたしはその時、その人にこの本をあげた。なんでだろうね。 わたしは100%自分の勝手でその人に本を押し付けた。あんなに好きじゃない行為だったけどそうした。わたしもその人も東京に生まれて、東京に育っている。この本を読んで、「あげる」といわれて手にした絶望の海。わたしはその人にも絶望の海を広げたかったのだと思う。 - 2026年5月19日
ルポ 支援という生き方室谷明津子読了何年か前にNHKのドキュメンタリーでお見かけした大澤優真さんが活動の拠点にしている中野の「つくろい東京ファンド」のルポ。 その活動がずっと気になっていて、時々寄付をしている団体だったので、ここ二、三日で夢中で読んだ。たくさんの日本人に読まれるべき本。とくにネットでつまんない誹謗中傷してるひと。そのひまがあったら読め。 わたし自身、募金を気軽にホイホイいろんなところにするのだけど(経済的な事情が許す限りになりますが)、そうする理由は「困っている誰かが気の毒だから」が一番先にくることってあまりない気がする。冷たく聞こえるかもしれないけども、同情が動機ではないというのはべつに悪いことでもないと思ってる。 なんかすべては、「これってわたしだったかもしれない」と「アンフェアな状態(社会)がいやだ」なんだよね。そのことにあらためて気づけてよかった。 - 2026年5月16日
悲しき虎ネージュ・シンノ,飛幡祐規読んでる - 2025年12月30日
私たちはいつから「孤独」になったのかフェイ・バウンド・アルバーティ,神崎朗子読みかけ積読 - 2025年12月30日
夏の夜の夢・あらしシェイクスピア手離したくない福田恆存の新装版。持っていたのが古くなったので買ってみた。せっかく新しいのを買い直したので、久しぶりにあらしを読んだ。なんか…とても素朴だな…と思いました。はじめは王や弟にされたことをやり返すつもりだったのに、娘と仇の息子が恋に落ちる様子を見ていたら迷いが出てきて、ついには復讐を捨て相手を許し、エアリアルも当初の約束通りに解放する。素朴すぎる。人間ならせいぜいこのくらいで頼む、という感じだ。 - 2025年10月3日
編むことは力ロレッタ・ナポリオーニ,佐久間裕美子手離したくない読了この本、すっごくよかったです。この数年読んだ本の中でも一番興奮した。編み物をしない人もおなじくらい興奮できる本かのかわからないけど、地味豊かな素晴らしい本だった。 刺繍や織物と違って編み物の歴史はいまいちわからないことが多い。その疑問にも一部確実に答えてくれたし、フェミニズムの本としてもとても美しく、強く、最高だった。 - 2025年7月9日
かか宇佐見りん読了大人になってこういう本を読むとわかることがひとつあって、それはこの物語がうーちゃんとうーちゃんの家のひとたちのとても個人的な話ように一見みえても、本質はまったくそうじゃないということだと思う。 物語として被せてある皮を剥がしてその下に潜む本質的なところをみれば、わたしの育った家だって勿論構造的にはこうだった。物語だけど、うーちゃんにはなんとか生き延びて欲しい。 こんなことわざわざいうの野暮だけど、母親の不幸はわたしが生まれたことにより始まってしまった、とうーちゃんが悟るところ。そんなことは絶対にない。 こういう話って本来は子供に一切責任がないんだよね。子供がそう感じるのは家族の中での化学反応みたいなもので、本当は大人がそう思ってることを子供が感じ取って、まるで「自分が考えてる」というふうに思い込む。 うーちゃんもみっくんも明子もなにも悪くないので、3人とも生き延びてほしい。 - 2025年5月30日
- 2025年5月26日
忘れられた花園 上 (創元推理文庫)ケイト・モートン,青木純子読みたいです - 2025年3月28日
- 2025年3月13日
- 2025年3月10日
落下する夕方江國香織手離せるけどずっと好き一番最初に『きらきらひかる』を読んで、それからこの本を読んだ。まだ10代だった。きらきらひかるの笑子ちゃんのような半端にもの分かりがいい感じではだめだ。まだ足りない。くるおしいくらい儚くて揺らいでいる華子ちゃんのようでなきゃ、と思った。花柄のワンピースとヘチマコロン。 - 2025年3月10日
バベットの晩餐会イサク・ディネセン,イサク・ディーネセン,桝田啓介手離したくないたった一冊しか本を持っていられない、ほかの本はすべて手離さないといけない…となったらどの本選ぶ?という究極のやつを思い浮かべる時、それはきっとこの本かなぁと思っている。この一冊でわりといろいろなことが満たされる気がするから。 でも10冊持てるなら選ばないかもしれない。本で不思議。 - 2025年3月10日
ボビー・フィッシャーのチェス入門ボビー・フィッシャー,東公平手離したくないチェスのルールを思い出したい時に出してくる本。困るのは、この本の中のドリルを解いているだけでチェスした気になって、実際にボードと駒を出す前に気が済んでしまうこと。 - 2025年3月7日
- 2025年3月7日
レイチェルダフネ・デュ・モーリア手離したくないずっと持っていたい本。レベッカのほうがちょっと有名だけど、デュ・モーリアはレイチェルが好き。レイチェル・ワイズの映画化は本当によかった。可愛さと妖しさをあわせもった年上の親戚の女性にずっと翻弄される若き青年とお庭と毒。 - 2025年3月7日
- 2025年3月7日
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