いるかれもん "沈むフランシス (新潮文庫 ..." 2026年5月26日

沈むフランシス (新潮文庫 ま 67-2)
松家仁之さんの建築以外をテーマにした作品を初めて読んだ。30代中盤の男女の恋愛って、少し前だったら自分にとってリアリティのないものだった気がするけれど、私も今年30になるからか、2人の際どい関係を妙に現実的に感じてしまった。 タイトルにもある「フランシス」の正体が意外だったのと、それをキーアイテムとして置く松家さんのセンスがいいなと思った。 終盤に書かれている「人はよくある話にこそ悩まされ、よくある話だからこそ、簡単にそこから脱することがかなわないのかもしれない」というのは、松家さんの言葉らしいなと思うのと同時に、「あぁ、そうだよな」とも思ってしまった。
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