
サイトウユカ
@saitohyuka
2025年3月22日

これは王国のかぎ
荻原規子
読み終わった
この作品に限らず荻原規子さんの小説は、単純におもしろいファンタジーと思って、ひたすらわくわくと読んでいると、終わりごろや途中で、思いもかけない深淵さに出くわすことになる。
今回は物語の内と外について、時間や存在とはなにか、最後の15ページくらいで目が覚めるように描いてくれた。このストーリーをそんなふうに締めくくれるのはすごい。あらすじにしてしまうと肩透かしなはずなのに、実際に読むとよく納得できるし、言葉にして明かしてくれた!という晴々とした気分になった。