
永倉あんず
@Anzngkr
2026年5月27日
読み終わった
感想
見知らぬ高校球児のバックグラウンドをピックアップして、いい話風に放送する某番組が嫌いだ。
それを真に受けて、会う度に「あの子はどんな子で、こんなに頑張っていて」という話を永遠にする知人と会うのが億劫になる。
「似たようなエピソードは誰でも持っているだろ」「今目の前にいる私がどういう人で、お前のその話を聞くためにどう頑張っているかも知らないくせに?」「推し活的で消費的だ」「そこまでその人は一貫性ないだろう」とか「キャラの固定化から外れたら掌を返して大いに叩くくせに」と、"よくある反感"を感じていたからだ。
それを極めて整理して書いている本であった。
2-5章については、結局結論はなんなんだ? と感じたが、まだ十分に検討されていない内容なのだろうとも感じた。
上記のようにひとつの解を求める点からして、自分は悪い意味で極めて「パズル的」である。
考察を冷笑しながら、キャラクターの過去と現在の行動を根拠なく結びつけ、自分の経験も踏まえてそれっぽい結論を下し、SNSで描き散らかしている。
過去の登場人物の言動を結びつける作業は"伏線回収"のようで、書き手が明確に描写しない以上単なる憶測でしかない。
ひとつの"お気持ち"をただ結びつけただけの粗雑なものを"考察"としてお出しすることを冷笑しつつ、やっていることはせいぜい考察どまりである。
またメンタルが不安定になるとうっかり陰謀論に片足を突っ込みかける(強い嫌悪感でギリギリ立ち戻ることはできている)。
おもちゃ的に生きることは難しいだろうが、おもちゃ的な生き方を少し取り入れた方が、おそらく人生は楽しいだろう。